2024年7月30日火曜日

ハイデイーラオ

 娘夫婦がハイデイーラオに招待してくれました。














2024年7月27日土曜日

百日紅

 真夏の紅(あか)

近ごろ目に付くサルスベリの華










2024年7月26日金曜日

夜の谷根千ご案内

 友人のNさんを夜の谷根千にご招待しました。


じょーじンとこ


La Cuji




2024年7月16日火曜日

高校時代同窓会

 シーズン行事になってきた高校時代同窓会。

11名が集まりました。

この歳になると、「過去」しかないか。

千駄木「琴の華」


2024年7月9日火曜日

石丸伸二 「躍進」の謎を解く


 何かと話題の多かった都知事選が終わった。ふた(投票箱)を開けてみれば現職の小池百合子の圧倒的勝利。接戦かと思われていた蓮舫が3位に後退し、2位には前安芸高田市長の石丸伸二が躍り出た。このことを受けてのメディアの反応も、当選した小池よりも、2位の、つまり蓮舫に勝った石丸に集中した。それはそうだ、広島県にある人口が3万に満たない市の首長が任期終了前に突然辞職したかと思うと、東京都知事選に立候補を表明した挙句、なんとメガシティの首長選で2位になったのだから。
 以下、その秘密を解き明かしていく。 

(一)テレビが石丸を有力候補者の一人として報道

 石丸「躍進」の第一の要因は、マスメディアが石丸を有力候補4者のひとりとして扱いだしたことにある。
 2024年都知事選には50名以上が立候補した。立候者数は過去最高で、石丸はそのうちの泡沫候補の一人という扱いだった。ところが、告示日を境に、マスメディア(新聞・テレビ)が、〔小池・蓮舫・石丸・田母神俊雄〕の4者を有力立候補者として扱いはじめ、他の候補者をほぼ無視した。この選別報道にいたる根拠について、マスメディア側からの説明はない。マスメディア側による恣意的な扱いなのだ。
 このような恣意性が偏向報道である根拠は次のとおりだ。4者のうち小池は現職、蓮舫は前参議院議員、田母神は元自衛隊幕僚長、石丸は前市長だからという理由はもっともらしい。だがはなはだ逆説めくが、ならば、国政政党であるN党(NHKから国民を守る党)公認で立候補した者を無視した理由が説明できない。
 同党は2022年7月10日の第26回参議院議員通常選挙で、YouTuberの東谷義和(ガーシー名義で立候補)が比例区で当選していて、選挙区得票率が2.0%、比例区得票率が2.4%で、公職選挙法上の政党要件を満たしており、政党助成法上の規定により2028年までの政党交付金が交付される。N党の諸活動は非常識であり、日本の議会制民主主義制度の欠陥を突くという行為は容認しがたいものがあるが、いやしくも政党要件を満たしている。現職(小池)、前参議院議員(蓮舫)、元自衛隊幕僚長(田母神)、前市長(石丸)と、無所属である4者を特別扱いして、国政政党からの候補者である〔二宮大蔵・みなみ俊輔・横山緑・津村大作・中村ともや・加藤英明・犬伏宏明・松尾芳治・草尾あつし・武内隆・福永かつや・ふくはらしるぶ・ふなはしゆめと・山田信一・前田太一・木村よしたか・三輪陽一・遠藤信一・上楽むねゆき〕についてまともな報道をしない理由はない。
 マスメディアが絞り込んだ4者が〝ベスト4″入りしたではないか、という反論は当然あろうが、マスメディアが4者に絞り込んで報道したから、この4者が〝ベスト4入り″したまでのことだ。
 落選者の一人が、2024年都知事選無効を東京都選管に訴えたという報道もある。その者の無効訴えの理由は定かではないが同意できる。 

(二)石丸の支援者と選挙資金の調達

 石丸の選挙資金の出所について、いまのところ明らかなのは、ドトールの鳥羽博道名誉会長のとりまとめで、5150万円が拠出されたということだ。内訳は、鳥羽が個人献金で150万円を寄付、また鳥羽が副会長をやっていたニュービジネス(NB)協議会の人々が4000万円、さらに鳥羽個人が1000万円、合計5000万円を(法律に沿って)貸付けたという。 石丸はすべて個人献金で賄うと言っていたから、嘘をついていたことになる。 しかも、 石丸は市長在職中に、東京NB協議会と安芸高田市の活性化に係る包括連携協定を締結していた。石丸は市長在職中から、鳥羽~NB協議会と接触をもち、市長辞職、都知事選立候補を既定路線としていて描いていた可能性が高く、また同時に、鳥羽を中心に、石丸を都知事選に担ぎだす構想が描かれていた可能性も推察される。 

(三)石丸陣営に有名選挙プランナー

 石丸陣営に配置された選挙ブレーンは「腕利き」でかためられた。東京で維新の会の議員数を増やした、伝説の選挙プランナーといわれる藤川晋之輔もその一人。あの音喜多駿の選挙参謀だったという「実績」がある。藤川と石丸を仲介したのが前出の鳥羽だ。
 二人目は石丸の選対本部長を務めた小田全宏。小田は、裏金議員・自民党の萩生田光一が主宰するTOKYO自民党政経塾の塾長代行だ。妻は、元自民党衆議院議員で自民党都連最高顧問の深谷隆司(「TOKYO自民党政経塾」の塾長も務める)の次女(弘法寺尼僧の小田海光)だ。いうまでもなく、小田はれっきとした自民党員である。
 なお、小田はクラウドワークスで募集し、石丸の動画編集して拡散した人に5万円配るという仕掛けを講じたと噂されている。現に、「石丸伸二さんの街頭演説を動画や写真で編集、ネットにアップすると報酬を5〜10万円与える」という求人が「クラウドワークス」に頻繁に現れたという証言がある。これが偽物か本物か。本物なら、公職選挙法の買収に当たらないのか。警視庁は立件するのか。刑事告発があるのか――という投稿がSNSにあった。
 三人目が田村重信。田村は統一教会系の『世界日報』の常連で、石丸の街宣車にのって応援した。石丸の公式後援会が「田村氏が政治評論家の取材活動の一環で事務所に度々来訪され、ご好意から応援激励頂いていることは後援会でも承知しております。 ただ選対のメンバーではございませんし、選対とご指摘の団体の関係も一切ございません。宜しくお願いします。 」と明言しているのだが。 

(四)〔石丸〕-〔統一教会〕-〔自民党〕という連環 

 ここで連想されるのが、前出の萩生田光一の存在だ。萩生田は統一教会と密接な関係があることは過去報道済み。萩生田は前出のとおり、TOKYO自民党政経塾の主宰者であり、前出の小田との関係が密接でないわけがない。ここで、石丸と、萩生田-小田-田村という統一教会および自民党との連環が推察されて不思議はない。

(五)石丸と動画サイト 

 石丸は安芸高田市長時代から、 YouTuber(ユーチューバー)だった。彼は同市の市議会議員や地方新聞記者を罵倒(支持者からは「論破」といわれているようだが)する動画を立て続けに投稿し、市外・県外の人々から称賛を得ていた。石丸が描く構図は、市議会および市議会議員は利権にしがみついた旧態依然とした利権集団であり、新聞(記者)は旧メディアの代表であり、かつ、既存の利権を守ろうとする側の味方だ、と印象づけることだった。
 ここで動画サイトの制作過程を確認しておこう。動画の主人公はここでは石丸だが、彼ひとりで自分の動画を撮影・編集し投稿することは難しい。石丸と議会・新聞記者とのやりとりを撮影する者が必要だ。市長時代に動画撮影を担ったのは市役所の職員だった可能性は高いが、そのなかのうち、もっともインパクトのある場面を適当な長さにおさめてYouTubeに投稿するにはそれなりの手間と技術が必要となる。さらに、投稿したとしても、それを多くの者に見てもらう工夫をしなければ伝わらない。
 2024都知事選において、彼の投稿を広める力となったのが、前出の(一)のマスメディアすなわち新聞・テレビと、(二)の小田の存在だった。繰り返すならば、新聞・テレビは有力候補として石丸を恣意的に加えたのであり、選挙参謀の小田は動画の拡散をイリーガルに押し進めた可能性がある。  

YouTubeやTikTokの石丸切り抜き動画は副業サイトでの「発注者」が居ることが明らかになっていて、そのカネの出処は解明すべきだろう。「支援者」が第三者を装って発注するのがまかり通るのであれば、ネットでの選挙活動はいくらでもカネをばら撒き放題ということになる。(小松立騎)

 その一方、 

ネットの人気ショート動画、TikTokガー とかいうふわふわした話では、・田母神が23万票も稼げた事実 ・暇空が11万票しか稼げなかった事実 ・安野が12万票しか稼げなかった事実――を、横断的に説明できない。
そうである以上、「YouTubeやTikTok」に理由を求めるのは間違い。(菅野完)

  という見方もある。菅野の言説を補足すると、田母神は動画サイトと無縁な候補者だが23万票を獲た、一方の暇空、安野はSNSを土台として知名度をえた候補者であり、とりわけ安野はITのスペシャリストであるにもかかわらず、得票数で田母神を大幅に下回った、という論理構成だ。
 小松と菅野のどちらも正鵠をえていない、と筆者には思える。田母神が暇空や安野を上回ったのは、前出のとおり、旧メディア(とりわけ新聞・テレビ)が有力候補者のひとりに加えたからだ。つまり、旧メディアのうちもっとも影響力のある新聞・テレビが、石丸と田母神を小池・蓮舫と同格に扱ったことがポイント。その流れに「YouTubeやTikTok」が合流したと考えられないだろうか。安野は高度なデジタル技術者だそうだが、撮影された動画のなかから、有権者に強いインパクトを与える部分を短く(ショートに)切り取り、それを拡散するというノウハウをもっていない。

(六)結論――マスメディアの歪んだ「報道」が石丸次点の導火線 

 石丸の2位「躍進」の主因を求めることは難しい。筆者は前出の(一)~(五)の複合的な要因が重なりあった結果だと、そして、それらを複合化したプランナーが存在したと考えている。
 そのプランナーは〔小池-対抗馬〕の二者択一の選挙戦になれば、小池に落選の可能性があると判断したのだと思う。そのために対抗馬の票(とりわけ浮動票)を割るための三人目を必要とした。出馬が予想される保守系の田母神はむしろ小池の票を割る存在であり、小池を不利にする。そこで、対抗馬に流れる浮動票を吸収する候補者として、SNSで人気を集めていた石丸をマークした。小池の対抗馬が蓮舫だと判明したところで、(かねてから準備していた)石丸の知名度を短期にしかも強力に高める方策が次々と講じられた。
 石丸を動かしているプランナーは、▽新聞・テレビに影響力を行使できる人物であり、▽選挙資金の工面ができ、▽選挙参謀の配置ができ、▽動画作戦を実行することができ、▽宗教票を動かす力量をもつ――者だ。もちろん一人では不可能だから、それぞれのエキスパートを集められるだけの人脈を有する。
 
 (一)で、マスメディアが、〔小池・蓮舫・田母神・石丸〕の4者が有力候補とされたのは、競馬予想の本命(小池)、対抗(蓮舫)、穴(田母神)、大穴(石丸)を踏まえている。この序列はギャンブルのものだが、ギャンブルをしなくても一般に流通している。だから、候補者絞り込みに疑義を挟む者は皆無だった。筆者は2024都知事選における石丸2位は、マスメディアによる、この4者絞り込みが導火線となった、と考えている。このことを裏づける「報道」のゆがみは次の事例が傍証している。
 2020年8月の広島県安芸高田市長選で初当選した際に製作した選挙用ポスターやビラをめぐり、一部費用が未払いだとして、広島市中区の印刷会社が石丸氏に約73万円の支払いを求めた訴訟の上告審で、最高裁第二小法廷(草野耕一裁判長)は石丸氏側の上告を退けた。5日付の決定。石丸氏に全額の支払いを命じた一、二審判決が確定した。(「7月8日朝日新聞デジタル」)

 石丸は、自分の妹が勤務する印刷会社に無理を言ってポスター印刷頼んで休日出勤までさせた挙句、金を払わずに訴えられて敗訴したのに全く反省してない。その妹は退職したという。
 この事案でも石丸の人間性にそうとうの欠陥があることが想像されるが、核心はそこではない。石丸の敗訴が決定したのは都知事選投票日前の7月5日なのだが、マスメディアのテレビ、新聞は、管見の限り、この敗訴をまったく報じていない。大手新聞が報じたのは朝日新聞デジタルをはじめ、投票日(7日)を過ぎた8日である。なぜだ!
 また、安芸高田市の市議会議員が、4年前、当時市長だった石丸から、「どう喝された」などとするうその発言や投稿をされて名誉を傷つけられたなどとして損害賠償を求めた裁判で、広島高等裁判所は1審に続いて7月3日、市に33万円の支払いを命じる判決を言い渡しているのだが、管見の限り、この判決を投票日前に報じたマスメディアを筆者は記憶していない。 

(おわりに)安芸高田市民は石丸市政に「ノー」
 

 藤本悦志 安芸高田新市長
 石丸が都知事選に次点となった7月7日には、石丸が務めた安芸高田市長選挙があり、藤本悦志が石丸の後継者とされる候補者をしりぞけた。藤本の当選は、市民による石丸市政に対する「ノー」の表明だ。
 石丸は市長と議会を敢えて分断し、市議会(議員)を攻撃するため、切り抜き動画 を使って、SNSで拡散してきた。
 『朝日新聞デジタル』によると、新市長となった藤本は、「前市長と市議会の応酬や記者会見の動画を編集した「切り抜き動画」がネット上で拡散している問題については「事実と違うものについてはそれなりの対応をする」と述べ、削除要請を検討すると語ったという。また、「相手の気持ちを尊重し丁寧に接することを、対話の基本に置いてもらいたい」と、職員等に訓示したという。
 石丸がこの先、どのような政治活動をするのか不明だが、安芸高田市民が下した「石丸ノー」の表明こそ、彼の政治家としての資質を判断するいまのところ唯一の、そしてきわめて確度の高い情報だと確信する。   

〔完〕 


2024年7月6日土曜日

谷根千を

 ふられて帰る果報者


ポルトガルワインなど(根津・なっかーさ)


千駄木・すずらん通り



同上


同上