東日本大震災発生からはや1年が経った。
この間、二度ほど被災地を訪問した。
訪問において、被害は想像以上に大きく、被災地の現状は厳しいもののように、私の目にはうつった。
TVが1つの「希望」を報道するに反し、被災地の実際の痛ましい景観は、99の「絶望」を示しているように思えた。
1つの「希望」を伝えることが悪いとは思わないが、
「絶望」が99あるのならば、それこそが被災地の現実であり、
被災地の外にいる人々に伝えることのすべてではないのか。
報道とは、被災地の「絶望」が99から98、97、96…やがて、0に収束するまでを伝えることではないのか。
被災地を舞台にした「物語」はいらない。
被災地の「実情」だけをわたしは知りたい。
@Yuriage, Natori(Feb.4.2012)