Nico(白猫)の体重を計ったらなんと、7.5kg。
このBlogで体重測定を記録していた当時(2015年)は確か、6.5kg程度だったから、4年間で1kgの増加となった。
自然増か肥満か――とくに餌の量を増やしたわけではない。運動不足かな。
2019年9月18日水曜日
絶望の「二刀流」ーー大谷、膝の手術でシーズン終了
9月13日、大谷翔平(MLB)が左膝蓋骨の手術を受けた。全治まで8~12週間かかる見通しだ。大谷の病状は二分膝蓋骨と呼ばれ、生まれつき膝の皿が1つではなく、2つに割れている体質だったという。手術で割れた皿を1つに戻すのであろうか。とにかく今季の試合出場は絶望、彼の2019シーズンは終了した。
打者専念でも不本意な成績
2019シーズンの成績は、打率.286(106試合、384打数、110安打)、18本塁打、62打点、51得点、35四死球、110三振、12盗塁という結果に終わった。二刀流を封印しDHに専念したにもかかわらず、不本意な結果に終わった。昨年の肘、今シーズン後半には膝と、プロ野球選手としては選手生命に係る部位の手術なだけにおおいに心配だ。
膝の悪化は「二刀流」による蓄積疲労が主因
大谷の身体の変調の原因については、医学的知識皆無の筆者の直観にすぎないが、日本での2013~2017年の5シーズン(日本ハム時代)の「二刀流」にあると考えている。筆者は拙Blogにおいて常々、「二刀流」は無理だと書いてきた。繰り返しになるが、打者と投手は野球という同一の競技にありながら、異なる運動だ。日本での5シーズンにおける過剰な練習による身体的負担が蓄積したうえに、MLBに移籍。そしてその直後にやってきた、肘の故障と手術による「二刀流」の挫折、加えて、環境変化や過酷な移動を伴うMLB生活で心身の疲労が蓄積し、それまで発症しなかった膝にまで故障が及んだと考えられる。
専門化して進化してきたベースボールの歴史
大谷が来シーズン以降、「二刀流」に固執するならば、彼のプロ野球人生は儚いもので終わるだろう。プロ野球、就中、MLBを甘くみてはいけない。野球という競技は進歩に進歩を重ね、ダイナミックな変容を遂げてきた。先発投手の球数制限、分業制、新球種開発、スピードガン、rpm(回転数測定)などの機器の発達…があったし、この先も変化があろう。野手においては、投手、捕手以外の複数ポジションをこなせる能力が求められる一方、DH制度の導入により、打撃のスペシャリストが誕生した。この期に及んで、野手と投手の兼任――「二刀流」はあり得ないポジションなのだ。
大谷にとってMLB生き残りの正念場
MLBにおける大谷を取り巻く環境は、日本のメディアが流す好意的報道ほど、甘くないと思われる。「二刀流」が不可能と判断されれば、大谷は打者か投手かの選択を迫られる。野手の経験がない大谷は守るところがないため、DH専門の打者としてMLB業界で生きていかなければならない。そうなると、打率、本塁打、打点で求められる成績は一層厳しい数値となる。
大谷の「二刀流」を引っ提げたMLB移籍はここまでのところ、大失敗だ。彼の願望、夢への挑戦は、甘かった。「二刀流」という変則的選手である大谷と契約を結んだエンゼルスの計算は、筆者の想像だが、短期的な営業成果を期待したものにすぎなかったのではないか。アメリカの打算的なスポーツビジネス界は、金の卵を産まなくなったアヒルを見切るのも早い。
投手専念がベスト、打者ならば日本に早期復帰を
大谷はどうしたらいいのか。エンゼルスとの契約が残っている期間にコンディションを整え、投手か打者かの一本化を決断(当然のことながら練習もどちらかに一本化)すべきだ。筆者は肘の故障が完治しているのならば、投手に専念すべきだと思う。投手としてMLB挑戦を続け、挫折した段階で、日本球界に復帰したらいい。肘の状態が悪く、投手として専念できないようならば、直ちに日本球界にDHとして復帰すべきだろう。とにかく、大谷が野球を続けられる進路を探るべきだ。
打者専念でも不本意な成績
2019シーズンの成績は、打率.286(106試合、384打数、110安打)、18本塁打、62打点、51得点、35四死球、110三振、12盗塁という結果に終わった。二刀流を封印しDHに専念したにもかかわらず、不本意な結果に終わった。昨年の肘、今シーズン後半には膝と、プロ野球選手としては選手生命に係る部位の手術なだけにおおいに心配だ。
膝の悪化は「二刀流」による蓄積疲労が主因
大谷の身体の変調の原因については、医学的知識皆無の筆者の直観にすぎないが、日本での2013~2017年の5シーズン(日本ハム時代)の「二刀流」にあると考えている。筆者は拙Blogにおいて常々、「二刀流」は無理だと書いてきた。繰り返しになるが、打者と投手は野球という同一の競技にありながら、異なる運動だ。日本での5シーズンにおける過剰な練習による身体的負担が蓄積したうえに、MLBに移籍。そしてその直後にやってきた、肘の故障と手術による「二刀流」の挫折、加えて、環境変化や過酷な移動を伴うMLB生活で心身の疲労が蓄積し、それまで発症しなかった膝にまで故障が及んだと考えられる。
専門化して進化してきたベースボールの歴史
大谷が来シーズン以降、「二刀流」に固執するならば、彼のプロ野球人生は儚いもので終わるだろう。プロ野球、就中、MLBを甘くみてはいけない。野球という競技は進歩に進歩を重ね、ダイナミックな変容を遂げてきた。先発投手の球数制限、分業制、新球種開発、スピードガン、rpm(回転数測定)などの機器の発達…があったし、この先も変化があろう。野手においては、投手、捕手以外の複数ポジションをこなせる能力が求められる一方、DH制度の導入により、打撃のスペシャリストが誕生した。この期に及んで、野手と投手の兼任――「二刀流」はあり得ないポジションなのだ。
大谷にとってMLB生き残りの正念場
MLBにおける大谷を取り巻く環境は、日本のメディアが流す好意的報道ほど、甘くないと思われる。「二刀流」が不可能と判断されれば、大谷は打者か投手かの選択を迫られる。野手の経験がない大谷は守るところがないため、DH専門の打者としてMLB業界で生きていかなければならない。そうなると、打率、本塁打、打点で求められる成績は一層厳しい数値となる。
大谷の「二刀流」を引っ提げたMLB移籍はここまでのところ、大失敗だ。彼の願望、夢への挑戦は、甘かった。「二刀流」という変則的選手である大谷と契約を結んだエンゼルスの計算は、筆者の想像だが、短期的な営業成果を期待したものにすぎなかったのではないか。アメリカの打算的なスポーツビジネス界は、金の卵を産まなくなったアヒルを見切るのも早い。
投手専念がベスト、打者ならば日本に早期復帰を
大谷はどうしたらいいのか。エンゼルスとの契約が残っている期間にコンディションを整え、投手か打者かの一本化を決断(当然のことながら練習もどちらかに一本化)すべきだ。筆者は肘の故障が完治しているのならば、投手に専念すべきだと思う。投手としてMLB挑戦を続け、挫折した段階で、日本球界に復帰したらいい。肘の状態が悪く、投手として専念できないようならば、直ちに日本球界にDHとして復帰すべきだろう。とにかく、大谷が野球を続けられる進路を探るべきだ。
2019年9月13日金曜日
セリーグは読売優勝がほぼ決まり(攻撃編)
日本プロ野球(NPB)セリーグの優勝は読売にほぼ決まった。天王山といわれた2位横浜との3連戦(9/10・11・12)で2勝1敗と勝ち越し。最低でも2勝を狙った横浜に引導を渡した。
筆者の開幕前の予想では優勝が広島、2位が読売、3位が阪神で横浜は4位予想だったから、筆者の予想がまるで外れたことを反省するとともに、横浜の健闘を称えなければなるまい。
なおCSについては、筆者は同制度に反対の立場なのでコメントはしない。
読売の想像を絶する選手補強
醜い弁明になるが、筆者の開幕前予想は本心ではなかった。読売の優勝は確実だと思っていたのだが、読売の金満補強――FAで丸(広島)、炭谷(西武)を、さらに中島(オリックス)、岩隈(MLB)、クック(MLB)、ビヤヌエバ(MLB)の獲得――に反発し、こんな球団に優勝してもらいたくないと思っての順位付けだった。
読売のチームづくり(選手集め)は極めて異常だった。シーズン途中においても、クローザーのクックが使えないとみるやデラロサ(3A)を獲得。宮國、田原、戸根がダメだとわかると鍵谷(日ハム)、藤岡(日ハム)、古川(楽天)を獲得した。他球団ならレギュラークラスの選手が二軍にひしめく分厚い戦力を整え、登録・抹消を繰り返して、一軍に新鮮な戦力を供給しつづけた。このような選手集めは球団努力といえる反面、計画性の乏しい豊富な資金に任せた放漫型球団経営ともいえる。
分厚い選手層(攻撃陣編)
攻撃面では坂本、丸、岡本の2番、3番、4番の主軸の固定に成功したものの、1番は亀井が定着するまで試行錯誤が続いた。その亀井については後述する。
5番から8番まではそれこそ日替わりで登録、抹消が繰り返され、シーズンを通してレギュラーは定まらなかった。ちなみに5番~8番の4枠に主に起用された野手は、陽(日本ハム)、ビヤヌエバ(MLB)、ゲレーロ(MLB)、阿部、重信、立岡(ソフトバンク)、石川(日本ハム)、中島(オリックス~3A)、大城、田中俊、若林、増田大、山本、炭谷(西武)、小林・・・と多彩であった。もちろん、一人の選手が1シーズン、交代なしで出ずっぱりということはあり得ないのだが、数字的に見ると、平均で4枠に各4選手弱が出場した計算になる。別言すれば、他球団ならレギュラー級の選手を3人以上保有しているのが読売という球団なのだ。
今シーズン、読売がここまでのリーグ戦で主導権を維持できたのは、主力に故障が少なかったからだろう。彼らがケアに心掛けたこと、メディカルスタッフの充実もあったのではないか。加えて、シーズンを通しての好調は維持できなくとも、短期間では結果を出した新戦力の台頭にも注目される。前半のビヤヌエバ(新入団)、後半のゲレーロ(2年目)、一塁と捕手を兼任した大城(2年目)、重信(4年目)、若林(2年目)らの活躍だ。
1番亀井で広島型攻撃スタイルを確立
さはさりながら、筆者は読売の躍進の最大の功労者は亀井だと思っている。これまでの亀井といえば、実力がありながら故障で欠場するシーズンが続いたのだが、今シーズンは規定打席に達している。
亀井―坂本―丸は、昨年までセリーグで三連覇を成し遂げた広島のタナ・キク・マルに似ている、というよりも、もっと強力だ。読売の攻撃スタイルはカメ・サカ・マルから岡本に続く。広島の場合は鈴木誠也だ。鈴木と岡本では鈴木の方が上だが、1番から4番までの総合力は読売の方が、破壊力がある。今年、広島は丸が読売に移籍し、田中が不調だった。つまり今年の広島の攻撃力不足は、丸と田中が抜けた分の大幅マイナスだった。
阿部(読売)の存在は昨年までの新井(広島)に対応
それだけではない。今年の読売と昨年までの広島の類似点は阿部⇔新井の対応関係だ。読売の阿部は、常時出場こそ叶わなかったが、勝負所で先発、代打の双方で存在感を示した。阿部の代打コールは東京ドームの雰囲気を変えたという。そのフィーリングは、昨年までの広島の新井の存在にぴったり合致する。広島の新井は昨年、引退して今シーズンはいない。
攻撃面に限れば、今年の読売は、昨年までの広島がつくりあげたパターンを踏襲してリーグ制覇を成し遂げようとしている。その反対に広島は、田中の不調、丸の移籍、新井の引退で攻撃力を減退させ、3つの穴を埋められなかった。
横浜の弱さは選手層の薄さに起因する
終盤まで読売を追い込んだ横浜はどうだろうか。攻撃面に限れば、ロペス、筒香、ソト、宮崎の攻撃陣は強力だが、それ以外の選手が数段落ちる。選手層が薄い。打順の1番から3番までが固定できず、流れがなく、一発ホームラン頼みであった。天王山の読売戦では、読売を戦力外とされた中井が1番なのだから、残念というほかない。さらに、読売を猛迫したときの正捕手・伊藤光と3塁・宮崎がケガで欠場した途端、連敗を屈してしまった。
下位球団の責任
読売の球団別の対戦成績(2019/09/12現在)を見ると、横浜とは11-11のドロー、広島には9-13の負け越しで、前出の「本家」には今シーズンの負越しがすでに決定している。
一方、下位の3球団、阪神に14-8、中日に13-9、ヤクルトに11-7の勝ち越しとなっている。読売は、下位球団に対して取りこぼしをしなかったといえるが、筆者は下位3球団が読売をアシストしたと考えている。とりわけ阪神の6つの負越しは由々しき問題だ。
※投手編については改めて考察する
筆者の開幕前の予想では優勝が広島、2位が読売、3位が阪神で横浜は4位予想だったから、筆者の予想がまるで外れたことを反省するとともに、横浜の健闘を称えなければなるまい。
なおCSについては、筆者は同制度に反対の立場なのでコメントはしない。
読売の想像を絶する選手補強
醜い弁明になるが、筆者の開幕前予想は本心ではなかった。読売の優勝は確実だと思っていたのだが、読売の金満補強――FAで丸(広島)、炭谷(西武)を、さらに中島(オリックス)、岩隈(MLB)、クック(MLB)、ビヤヌエバ(MLB)の獲得――に反発し、こんな球団に優勝してもらいたくないと思っての順位付けだった。
読売のチームづくり(選手集め)は極めて異常だった。シーズン途中においても、クローザーのクックが使えないとみるやデラロサ(3A)を獲得。宮國、田原、戸根がダメだとわかると鍵谷(日ハム)、藤岡(日ハム)、古川(楽天)を獲得した。他球団ならレギュラークラスの選手が二軍にひしめく分厚い戦力を整え、登録・抹消を繰り返して、一軍に新鮮な戦力を供給しつづけた。このような選手集めは球団努力といえる反面、計画性の乏しい豊富な資金に任せた放漫型球団経営ともいえる。
分厚い選手層(攻撃陣編)
攻撃面では坂本、丸、岡本の2番、3番、4番の主軸の固定に成功したものの、1番は亀井が定着するまで試行錯誤が続いた。その亀井については後述する。
5番から8番まではそれこそ日替わりで登録、抹消が繰り返され、シーズンを通してレギュラーは定まらなかった。ちなみに5番~8番の4枠に主に起用された野手は、陽(日本ハム)、ビヤヌエバ(MLB)、ゲレーロ(MLB)、阿部、重信、立岡(ソフトバンク)、石川(日本ハム)、中島(オリックス~3A)、大城、田中俊、若林、増田大、山本、炭谷(西武)、小林・・・と多彩であった。もちろん、一人の選手が1シーズン、交代なしで出ずっぱりということはあり得ないのだが、数字的に見ると、平均で4枠に各4選手弱が出場した計算になる。別言すれば、他球団ならレギュラー級の選手を3人以上保有しているのが読売という球団なのだ。
今シーズン、読売がここまでのリーグ戦で主導権を維持できたのは、主力に故障が少なかったからだろう。彼らがケアに心掛けたこと、メディカルスタッフの充実もあったのではないか。加えて、シーズンを通しての好調は維持できなくとも、短期間では結果を出した新戦力の台頭にも注目される。前半のビヤヌエバ(新入団)、後半のゲレーロ(2年目)、一塁と捕手を兼任した大城(2年目)、重信(4年目)、若林(2年目)らの活躍だ。
1番亀井で広島型攻撃スタイルを確立
さはさりながら、筆者は読売の躍進の最大の功労者は亀井だと思っている。これまでの亀井といえば、実力がありながら故障で欠場するシーズンが続いたのだが、今シーズンは規定打席に達している。
亀井―坂本―丸は、昨年までセリーグで三連覇を成し遂げた広島のタナ・キク・マルに似ている、というよりも、もっと強力だ。読売の攻撃スタイルはカメ・サカ・マルから岡本に続く。広島の場合は鈴木誠也だ。鈴木と岡本では鈴木の方が上だが、1番から4番までの総合力は読売の方が、破壊力がある。今年、広島は丸が読売に移籍し、田中が不調だった。つまり今年の広島の攻撃力不足は、丸と田中が抜けた分の大幅マイナスだった。
阿部(読売)の存在は昨年までの新井(広島)に対応
それだけではない。今年の読売と昨年までの広島の類似点は阿部⇔新井の対応関係だ。読売の阿部は、常時出場こそ叶わなかったが、勝負所で先発、代打の双方で存在感を示した。阿部の代打コールは東京ドームの雰囲気を変えたという。そのフィーリングは、昨年までの広島の新井の存在にぴったり合致する。広島の新井は昨年、引退して今シーズンはいない。
攻撃面に限れば、今年の読売は、昨年までの広島がつくりあげたパターンを踏襲してリーグ制覇を成し遂げようとしている。その反対に広島は、田中の不調、丸の移籍、新井の引退で攻撃力を減退させ、3つの穴を埋められなかった。
横浜の弱さは選手層の薄さに起因する
終盤まで読売を追い込んだ横浜はどうだろうか。攻撃面に限れば、ロペス、筒香、ソト、宮崎の攻撃陣は強力だが、それ以外の選手が数段落ちる。選手層が薄い。打順の1番から3番までが固定できず、流れがなく、一発ホームラン頼みであった。天王山の読売戦では、読売を戦力外とされた中井が1番なのだから、残念というほかない。さらに、読売を猛迫したときの正捕手・伊藤光と3塁・宮崎がケガで欠場した途端、連敗を屈してしまった。
下位球団の責任
読売の球団別の対戦成績(2019/09/12現在)を見ると、横浜とは11-11のドロー、広島には9-13の負け越しで、前出の「本家」には今シーズンの負越しがすでに決定している。
一方、下位の3球団、阪神に14-8、中日に13-9、ヤクルトに11-7の勝ち越しとなっている。読売は、下位球団に対して取りこぼしをしなかったといえるが、筆者は下位3球団が読売をアシストしたと考えている。とりわけ阪神の6つの負越しは由々しき問題だ。
※投手編については改めて考察する
2019年9月10日火曜日
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