2009年8月23日日曜日

挑戦

いよいよ大作『列島と海』全10巻の読破に挑む。本書は、網野善彦、谷川健一らの歴史学者・民俗学者が編集人となっていて、日本列島(日本国ではない)と海に関する研究を集大成したもの。第1巻は、「日本海と北国文化」。

「日本」及び「日本人」というものに対して抱く共同的イメージというと、稲作に象徴される農業に一元化される傾向にある。しかし、日本列島には、狩猟、漁業、商業、製造業…から芸能、宗教関係まで、さまざまな生業に従事する人々がいて、独自の法、掟、信仰等をもっていた。1960年代後半から、多様な日本像を再生する研究が、歴史学を中心に盛んになってきた。本書もそのような流れの中からうまれた。

挫折せずに読み終えることができるだろうか。