2022年10月11日火曜日

NPB2022シーズンを総括する(パリーグ編)



 クライマックス・シリーズ(CS)のステージワンが終わった段階(セリーグはヤクルトー阪神、パリーグはオリックスーソフトバンク)でのパリーグペナントレースの総括となってしまった。 

 

ロッテの5位は全くの想定外 

 

 筆者が開幕前に予想した順位は 

 1.ロッテ、2. オリックス、3. ソフトバンク、4. 楽天、5. 西武、6. 日ハム 

 

 結果は 

 1. オリックス、2.  ソフトバンク、3.西武、4. 楽天、5. ロッテ、6. 日ハム 

 

 ロッテ以外は、それほど間違っていなかった。NPBの至宝、佐々木投手を擁し、彼がパーフェックトを達したところまでは順調だったが、佐々木が調子を落とすことにシンクロして勢いがなくなった。打撃陣では外国人の調子が上がらず投打ともに低調なままシーズンを終えた。けっきょくのところ、このチームは選手層が厚くなかった。ロッテが脱落したあとはソフトバンクと西武の競り合いのあいだを縫ってオリックスがスルスルと抜け出し、土壇場で勝負強さを発揮した。投打の主軸、山本、吉田の存在も大きいが、出場した選手が持ち味を発揮し、勝負所で力を発揮できる、メンタルの強さが素晴らしい。  

 パリーグは、ロッテ監督の井口が退任して吉井に交代、西武も辻が退任を表明、後任は(2022/10/11現在)未定である。最下位の日ハムは、新庄監督の「お遊び」の1年が終わり、来シーズンが彼にとって勝負の年となる。2022のような指揮ぶりならば、職業野球にたいする冒涜のように筆者にはうつる。  

 

クライマックスはただちに廃止すべき 

 

 順位とは関係ないが、最後に、CSについて一言しておく。この時期になると毎回書くことだけど、CSは、一年間の努力を無に帰して、短期決戦で日本選手権出場枠を決めるという、あまりにも不条理な制度である。ペナントレース勝率5割に満たない球団が日本シリーズを争うようなことがあれば、日本一の称号に対する冒涜である。どうしてもクライマックスシリーズを継続したいのならば、ペナントレース勝者同士が日本選手権(日本シリーズ)を最初にやって日本一を決め、そのあとで、サッカーのカップ戦のような位置づけで、ノックアウト方式の冠イベントを開催するべきである。