12月11~19日まで、地中海南部の小島、マルタ共和国を観光してきた。
現在、東京都の三分の二の国土に52万人弱が住んでいる。
中世、ヨハネ(マルタ)騎士団とイスラム勢力が血なまぐさい闘争に明け暮れ、騎士団は島に強固な要塞を築いて侵攻に備えた。
第二次大戦では、ドイツ軍と連合軍とがこの島をめぐって激しい戦闘を繰り広げた。
マルタは「戦争の島」だった。
いまはのどかな、そして中世の歴史を感じさせる街並み、大聖堂などが残る、ヨーロッパ屈指の観光地として知られている。
われわれが島を訪れた季節(冬)はオフシーズンにあたり、観光客は少なく、島の主役は島民である。
彼らは静かに、そして華やかに飾り立ててクリスマスがやって来るのを待っている。
マルタは「戦争の島」の歴史とともに、敬虔なカトリック信仰が根強い「信仰の島」でもある。