野球界の超人気者大谷翔平(MLBドジャース)の元専属通訳Mが連邦地検から追訴された。その担当者によるMに対する追訴内容の説明から、大谷が通訳の違法賭場に関与していなかったことが判明した。
そのことにより、大谷翔平を神のように崇めている〝大谷ファン”、大谷報道で視聴率を上げてきたTV、彼をCMに起用している大企業、そしてなによりも、大谷で人気回復を狙った米国MLB関係者は胸をなでおろしているに違いない。米国内では野球人気は下降線をたどっているというからだ。
この件に関する筆者の感想は次のとおり、「大谷翔平は社会人として失格だ」と。
さて筆者の周りには、イギリス、イタリア、中国(新疆、宜春、天津)、インド、韓国、ネパールからやってきて日本で生活している外国人の知り合いが十数人いる。反対に、外国で生活している日本人の知り合いがイギリス、ハワイにいる(海外旅行の際のガイド等は除く)。
彼らはもちろん、通訳なんかつけていない。前者は日本語を、後者は外国語を覚え、自力で銀行口座を開設し自分で管理している。最初は先輩達からアドバイスを受けてのことだったのかもしれないが、みなすべからく独力・自力で生活を送っている。
大谷翔平が、通訳が無断で自分の私的口座から総額数十億という巨額な金銭を違法賭場の胴元に送金していたことに気付かなかったというのは異常であり、常識では考えられない。しかもその期間は数年に及ぶというのだ。
Mのおかげで大谷は野球に専念できた、だから、あれだけの成績を上げられたのだ、という説明を筆者は肯定しない。大谷は「精神なき専門人」であり、この期に及んでまで彼を崇拝する人々は「感性なき享楽人」である(マックス・ウェーバー)。そして、筆者は大谷翔平にはこう言いたい、”野球バカから脱して、自立せよ!”と。