(一)パリーグ順位
パリーグの順位については、昨年同様、日本ハム・ソフトバンクの2強が首位を争うものと予想する。パリーグはBクラスがなく、その他4球団がCクラス評価で、ドングリの背比べ状態。Cクラスのうち、西武、オリックスは、昨年より戦力をダウンさせており、最下位を争う。そして、補強に積極的だった楽天と、中堅クラスの選手が成長過程にあるロッテが、クライマックス狙いの3位を争う。とはいうものの、この4球団の優劣を探るのは容易ではない。結局は昨年とかわりばえのしない、おもしろくないリーグ戦が継続されるだろう。順位予想としては、以下のとおり。
1.ソフトバンク、2.日本ハム、3.楽天、4.ロッテ、5.西武、6.オリックス
昨年、絶対優位に立ちながら、選手・スタッフの油断及び工藤監督の多発する采配ミスで日ハムにひっくり返されたソフトバンクだが、今年はその反省を踏まえ、優勝する。昨年、奇跡の大逆転優勝をした日ハムだが、今年は「二刀流」大谷が途中ダウンして、2位どまり。前述のとおり、3位以下は予想しがたいが、オリックスの最下位はかたいところ。
(二)「二刀流」大谷翔平の今シーズンは?
「二刀流」大谷(日本ハム)が右足首の故障でWBC出場を断念した。シーズン突入後、大谷はもっと重い故障に見舞われる可能性もある。このたびの右足首故障の原因は部外者の筆者にはわからないものの、右足は大谷が投手(右投げ)のときの軸足で、打者(左打ち)のときの踏み込み足に該当する。つまり、力の係り具合が投手と打者で正反対となる。つまり、どちらかの動作中にタイミングを失すると、故障を起こしやすい。
大谷が打者、投手の練習をこの先、いまと同じ方法で継続すれば、加齢とともに、彼の肉体の比較的弱い部位で故障を発症しやすくなる。足首はその典型であり、悪い予兆である。つまり、大谷の選手生命は、「二刀流」を継続すればするほど短くなる。
いまは若いから筋肉、関節等が酷使に耐えられているが、疲労が蓄積するに従い、故障が起こりやすい。このたびの故障が軽い剥離骨折だったかどうかは断言できないが、たとえば、剥離骨折は、突発的に痛みに襲われることが多く、本人に故障の原因が自覚しにくい。体重を支える足首にくることが多い。足首は本来的に弱い部位であり、鍛えにくいからだ。足首の剥離骨折はやっかいで、完治しないまま酷使すると、すぐ再発する。
筆者は大谷の才能を重く見るがゆえに、早くに「二刀流」を断念せよ、と拙Blogにて書き続けてきた。本人の意志を尊重するという栗山監督の発言があったが、投手専念を説得できないとは情けない。大谷の投手としての非凡な才能が、球団経営の犠牲になるのだけは見たくない。