サッカーW杯北中米大会が大詰めを迎えている。イングランド、アルゼンチン、フランス、スペインがベスト4に残った。筆者はフランス優勝と予想する。
さて、筆者はドーハの悲劇を経て1998年フランス大会からW杯に興味を持った者だが、今大会は私(わたくし)史上、最低最悪のW杯のように思える。
広域すぎる開催圏
まず、北中米開催圏という広域開催による弊害だ。選手に負担がかかる。しかも冷房の効いたドームと、高温下の屋外というコンディションが異なるスタジアムで試合が行われたため、不公平が生じてしまった。
水ぶくれの48チーム参加
出場チームが32から48に増え、32チームが決勝トーナメントに出場できるというレギュレーションの変更もバカげている。わずか16チームが予選落ちというのでは予選リーグの価値がない。水ぶくれの試合数増で、収益拡大狙いが見え見えだ。
金持ち優遇のダイナミックプライシング
今大会で初めて導入された入場料金制度・ダイナミックプライシングもFIFAの利益追求に一役買っている。サッカーはそもそもが庶民の娯楽だ。価格を釣り上げて、金持ちばかりが席を確保し、庶民が会場に足を運べなくなるような入場料の自由価格競争はサッカーファンの夢を壊す。
サッカーの本質を損なうハイドレーションブレイク
ハイドレーションブレイク(給水タイム)導入も、サッカーの本筋から外れている。サッカーはプレーの合間を縫って給水できるゲームだ。マラソンも選手が走りながら給水する。どこで給水するかは各選手の判断であって、全走者の走行を一律に止めるようなことはしない。給水も技術である。ハイドレーションブレイクは、巷間いわれるように、TV中継におけるCMタイムにすぎない。TVのCM本数増による売上増が狙い。
続出する〝メッシの″アルゼンチンに有利な判定
審判の判定が狂っている。ここまでのところ、決勝トーナメントに入ってからのエジプト戦(ベスト8)、スイス戦(ベスト4)でアルゼンチンに有利な判定が目に余る。アルゼンチン選手の悪質なプレーはファウル(笛のみ)どまり、相手選手の反則にはイエロー連発。しかも、いきなりのVAR判定でゴール取り消しや、相手チームのエースに退場処分が出るといったありさま。アルゼンチン選手はそのことを理解していて、自分たちにイエローは出ないという前提で悪質なファウルを繰り返す。
審判の忖度とVARの恣意的介入
審判もFIFAの意向に逆らえば、W杯に呼ばれなくなるからFIFAに忖度する。さらにVARの恣意的介入が加わり、めちゃくちゃな判定が相次いでいる。アルゼンチンのエース、メッシは、米国MLSのインテル・マイアミに所属している。メッシのアルゼンチンがW杯で優勝すれば、彼はアルゼンチンの英雄かつ米国MLSマイアミの英雄として、米国サッカー界も盛り上がる。トランプに近いインファンティーノFIFA会長がアルゼンチンというよりもMLSの英雄メッシをつくりだしたいため、アルゼンチン優勝を画策しているのではないか、という憶測も流れている。
準決勝2試合の主審の裁きぶりに注目
フランスースペイン戦の主審は イバン・バートン(エルサルバドル)に決定。バートンは残念ながら評判がよろしくない。グループリーグにおける日本ースウエーデン戦で日本人選手のソックスにいちゃもんをつけ、ピッチから出て行かせた事例が記憶に新しい。判定に偏りが目立つという指摘もある。メッシのアルゼンチンにとって、フランスとスペインを比べれば、フランスよりもスペインに勝ちあがってほしいと思うだろう。バートンの裁きぶりに注目が集まる。
一方のアルゼンチンーイングランド戦は、主審(イスマエル・アリエス)とアシスタントレフリー2名の計3人がアメリカ人という構成。巷の声としては、英語を話す主審だからイングランドに有利だというものと、FIFA とアメリカはメッシのアルゼンチンの優勝を望んでいるというものが相半ば。いずれにせよ、公正な裁きが望まれる。〔完〕
