2009年6月23日火曜日

イランの混乱は誠に残念



イランの大統領選後の混乱は、政府の統制により沈静化に向かっているようだ。

ゴールデンウイーク、筆者がイランを観光で訪れたとき、観光客の目からは、このような事態になることはまったく予想できなかった。

今年はイスラーム革命から30年の記念の年、それに大統領選挙が重なっていて、何か起るというのは結果論であって、筆者滞在中には、騒乱の気配はなかった。ガイドさんからは、優勢を伝えられていた現職大統領が再選されると聞かされていた。

確かにいま思えば、そのガイドさんの話の節々から、イラン国民が息苦しさを感じているふうではあった。でも、毎日、お祈りを欠かさないイランの人たちが、イスラームの指導者に反旗を翻すには至るまいと思っていた。

観光客には、その国の実情を知ることが難しいことを、改めて実感した。

写真は「世界の半分」と賞賛された、イラン第二の都市イスファハーンにある「イマーム広場」である。