「岡本太郎展」(東京国立近代美術館)を見た。生誕100年だという。岡本は晩年、TVに数多く出演し、CMキャラクターとしても活躍したので、サブカルチャー的な個性が印象に残っているが、グローバルなスケールをもったマルチ・クリエイターだった。
パリ留学中には、マルセル・モース(民族学者)、コジェーブ(ヘーゲル哲学研究者)に師事し、バタイユとも親交があったという。また、彼の作品としては、絵画、彫刻の領域にとどまらず、文化論・民俗学等に関する著作を数多く残しているし、写真集(沖縄のものが有名)も出した。
長嶋茂雄、林家三平(初代)とともに、戦後の昭和を飾った天才、異才だと思う。
展覧会鑑賞後、北の丸公園を散歩した。