2016年2月10日水曜日

テレビのギャラが清原の覚せい剤代金に消えた

逮捕前の清原の動向がようやく明らかに

元プロ野球選手で、テレビ等のエンタメ業界で活躍していた清原和博が覚せい剤関連で逮捕されたのが2月2日。1週間経過したここにきてようやく、逮捕前の清原の動向が報道されるようになってきた。それらを大雑把に要約すれば、「逮捕は当然」「遅きに失した」「周囲の者は気づいていた」…といったところか。なかには、プロ野球の現役時代に清原に覚せい剤を渡した、と証言する元読売巨人軍選手まで現れた。元読売巨人軍選手が賭博に次いで覚せい剤である。読売(巨人軍)とその筋との関係は浅からぬものがあるようだ。

逮捕直前までテレビに出ていた清原

ウエブサイトの「goo」によると、清原が今年になって逮捕前にTV出演したのは、「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ)/2016年 2月 4日(木) 21:00~21:54、「S☆1(エスワン)」(TBS)/2016年 2月 8日(月) 0:00~ 0:50ほか数本あった。

これらの番組は生中継及びそう遠くない過去に収録されたもの。つまり、テレビ局は清原逮捕直前まで、彼をタレントとして起用していた。それら番組担当者は清原と面識があった。2015年以前に遡れば、清原は数え切れないほどのTV番組に出演している。このことから、清原とTV局関係者の接触はほぼ日常的にあった。換言すれば両者は同業者仲間、個人的付き合いがあったことは間違いない。

逮捕前の清原の様子を伝えるテレビ関係者は絶無

覚せい剤常用者に会ったからといって、その正体がわかるとは限らない(かもしれない)。清原はTV出演前には服用を済ましており、禁断症状を出すことはなかった(だろう)。だから清原の行動に不信を抱かなかった、という弁解が成り立たないわけではない。しかしながら、その噂が出たのが2年前。それ以降に奇行が続いたという報道が多い。最近、様子がおかしかったという関係者の発言も頻繁に出てきている。入手先については北関東とのことで、そこに週一回程度、車を飛ばしていたこともわかってきた。周囲の者、なかんずく、テレビ業界人は清原のこうした動向に気づかなかったのだろうか。

テレビのギャラは覚せい剤購入代金に消えた

繰り返すが、筆者が理解できないのは、テレビ局がなぜ、清原を逮捕直前まで起用し続けていたのか、ということ。TV局は清原の悪い噂についてはまったく無頓着で、レギュラーに起用していた番組もあった。単純にいえば、TV局が支払った清原へのギャラが、覚せい剤代金にまわったわけで、TV局は、覚せい剤供給者を、清原を媒介にして間接的に潤わせていたことになる。テレビ局は清原との関係について、きちんと説明すべきだ。