谷根千のなかで最も驚異的な景観の一つであるヒマラヤ杉が伐採の危機にあるかもしれないという。
伐採はよくない、保存してほしい。
これは、一本の大木を伐採するというエコロジー的な問題にとどまらない。
人々はこの杉の木の存在に生態象徴的な意味を見出してたからだ。
そこに詩的に住まうことの意味を重ねていたからだ。
このような景観は、人間が人為的にいくらつくり出そうとしてもつくりだせない。
長い年限にわたる人と自然の調和がなければ成立しないのだ。
都心・谷中におけるヒマラヤ杉は、誠に稀有な現象なのだ。
@Yanaka