かつての趣ある路地、住宅、飲食店が姿を消し、ハウスメーカーデザインの新築住宅やマンション等が建設されていく。
新しく開店した飲食店等は無国籍なメニュー、品ぞろえで、この地域にある必然性を感じない。
このような現象は、京都東山、鎌倉小町通り等で起きていた。
新しい繁華街が生まれ、古い個性的な町が死ぬ。
テレビの影響は大きい。
有名タレントを使った「散歩」番組では、彼らが「下町グルメ」とやらに舌鼓を打ち、店主と笑顔で会話する映像が制作され、お茶の間に届けられる。
自分もそのような体験をしてみたい、と思う視聴者の思いは理解できる。
そうして人々が「下町」に集まり、商業が活性化し、地域振興に結び付く。
経済的な恩恵が地域にもたらされる。
すべてが「ウイン、ウイン」、めでたし、めでたし、なのか・・・
写真と本文は関係ありません(2014年・谷中) |