2023年11月24日金曜日
2023年11月21日火曜日
2023年10月29日日曜日
2023年10月20日金曜日
NPB/2023、パリーグCSに思うこと
日本プロ野球(NPB)はレギュラーシーズンが終了し、クライマックスシリーズ(CS)がいまたけなわである。筆者は現行のCS制度に反対だけれど、開催中のパリーグCSの不可思議な展開に驚かされっぱなしである。
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| ロッテ、奇跡の逆転劇 |
〔一〕ミラクル・ロッテ
NPBパリーグ、クライマックスシリーズ(CS)1st ステージ、ソフトバンクVs.ロッテ最終戦は「クライマックス(最高潮)」そのものだった。
最初のクライマックス
試合内容の詳細はすでに報道済みだけれど、簡単にふりかえってみよう。延長10回裏、3点リードされたロッテが、奇跡ともいえる逆転劇を演じた場面だ。 ソフトバンクのクローザー津森宥紀は先頭打者にヒットを許した。ここまではロッテの最後のあがきかと思ったものだが、次の打者もそれに続いたことで無死1、2塁とロッテのチャンスが広がった。ここでホームランが出れば同点だとファンの気勢が上がったものの、まさかそうなるとは思っていなかったはずだ。ところが、ロッテ藤岡裕大が起死回生の3ラン。興奮冷めやらぬゾゾマリンスタジアム。まさに絶頂、クライマックスそのものである。
クライマックス第二弾は続いてやってきた
次の打者がヒットで出塁した。逆転の兆しではあるものの、一塁走者をホームに返すのはかなり難しい。案の定、二死を取られた。同点引き分けで1stステージ突破かなと思ったところが、二死一塁から途中出場の安田尚憲が右中間にサヨナラ二塁打を決めた。この二塁打は微妙で、右中間を抜かれたわけではない。ソフトバンクの外野が深く守りを固めたため、一塁走者は三塁で止まるかのように思えた。ところが、ロッテ三塁コーチの腕がぐるぐるまわり、三塁突入を指示、それをうけて走者はホーム突入、ソフトバンク外野手がバックホームするも間一髪セーフ。ビデオ検証をリクエストするも、判定どおり。クライマックス第二弾、ロッテは驚異の逆転劇をみごと演じきった。
ソフトバンクのクローザーはだれだ
試合後、ソフトバンク藤本博史監督の投手リレーに疑問の声が上がった。筆者は、前日の試合でロッテ打線を完璧に抑えたロベルト・オスナを勝ち越しまで温存すべきだと思ったが、同点の場面で登板させてしまった。勝ち越した10回、クローザーとして残っていたのは津森宥紀だった。津森なのかな・・・と思っていたところで前出のとおり先頭打者、次の打者と連続して出塁を許した。ロッテ逆転の伏線は、オスナの先行登板にあったのかもしれない。
〔二〕選手の流動化は望ましいことだが
このたびのパリーグのCSを見ていると、ロッテ球団と読売球団の不思議な縁を感じて仕方がなかった。
ロッテと「巨人」
CS1st、2ndステージを含め、ロッテには読売巨人軍を追われた石川慎吾、グレゴリー・ポランコ、クリストファー・クリソストモ・メルセデス、澤村拓一投手の名前が見える。石川、ポランコはクリーンアップを構成しているのである。その石川は今シーズン途中、トレードで、ポランコは昨シーズン限りで読売を退団しロッテに入団した。前者は対左投手対策の切り札的存在に、そして後者はパリーグの本塁打王に輝いた。
この2選手を放出した読売は、今季、外野手不足に悩まされた。ポランコはDH制のあるパリーグだから活躍できたという反論があるかもしれないが、筆者はそうは思わない。少なくとも、読売のルイス・ブリンソンよりは守備を含めてポランコのほうが上である。石川はどうか。読売の右の外野手で石川を上回る者がいただろうか。長野久義?前出のブリンソン?アダム・ブレット・ウォーカー2世?オコエ瑠偉?萩尾某?岡田某?どう考えても石川より劣る。全権委任された原辰徳の眼力のなさが証明される事例の一つだろう。なお、2ndステージ第三戦、読売球団を退団した澤村の先発が予定されている。
メルセデス投手の実力
2ndステージ第三戦で先発したメルセデス投手は、今シーズン 22試合、4勝8敗、防御率3.33。勝星は芳しくないが、読売のエースと言われる菅野智之の14試合、4勝8敗、防御率3.36と比べると、メルセデスの方が登板数で上回り、勝星、防御率でほぼ同等の成績を残している。ちなみに読売の先発投手陣のうち、20試合以上登板したのは戸郷翔征(24試合、防御率2.38)、山崎伊織(23試合、同2.72)、フォスター・グリフィン(20試合、同2.75)、横川凱(20試合、同3.95)しかいないから、メルセデスは先発4番手にはいっておかしくない。これも全権監督としてチーム構成を企画した原辰徳の眼力のなさの証明の一つとなろう。
「飼い殺し」から才能ある選手の放出に
かつて読売球団は選手を「飼い殺し」することで知られていた。相手の強い駒を奪ってしまえば、自然に順位が上がるという筋書きだ。読売球団はドラフト制度導入に反対し続け、逆指名制度等の抜け道を制度化するといった、不適切な過去がある。時代の流れに抗しきれなくなってドラフト制度が定着すると、FA制度を使ってFA権を行使できる有力選手を潤沢な資金を駆使して集め始めた。しかしながら、読売球団の不透明な体質(MLB移籍を認めない契約等)を敬遠する選手との契約交渉はうまくいかなくなってきた。そればかりではない。「巨人ブランド」が通用する高校野球界では育成選手を大量に入団させてきたものの、その育成ノウハウが未熟なため、短年で契約を打ち切る暴挙がアマ球界において知られるようになり、読売球団を敬遠する風潮も出始めた。
読売球団の選手育成プログラムは「カオス」
読売球団というか、全権委任された原辰徳の育成プログラムはわけがわからない。スーパールーキーと話題になった浅野翔吾の事例である。浅野の2023シーズンの一軍での成績は24試合、41打席、打率.250。浅野が一軍に帯同した試合が何試合だったか確認できないが、7月7日に一軍ベンチ入りしたものの試合出場のないまま21日に登録抹消されたことはわかっている。有望ルーキーの一軍帯同は悪いことではないが、巨人の2023シーズンの成績に鑑みると、その一枠ははたして有効だったのかどうか。
甲子園のスターとはいえ、高校卒業したばかりの新人になによりも必要なのは試合経験である。長いシーズンを戦い抜ける体力、実戦における規律の中でいかなる仕事ができるのか。ヒットを打つだけではなく、状況に応じて犠打、エンドラン等への対応力、そして守備走塁の状況判断である。読売球団の悪い手本がブリンソンだ。彼は打撃だけを個別に見れば高いレベルにある。しかし、守備、走塁等における状況判断は一軍どころか三軍レベルに達しない。DH制度のないセリーグではより難しい。ウォーカーもそうだった。しかし、原辰徳は彼ら二人と契約し、使いあぐねたままシーズンを終えた。
浅野は甲子園のスーパースターであり、原辰徳がドラフトで自ら引き当てた選手だから思い入れがあるのかもしれないが、ロッテの佐々木朗希の育成と比較すると、差がありすぎる。
ロッテ球団は、2020年の佐々木のルーキーイヤー、一軍・二軍ともに公式戦登板はさせなかった。ほぼ通年で一軍に帯同したが、肉体強化を図る1年となった。2021年は3月12日に行われた中日とのオープン戦にて実戦デビュー。4月2日にはイースタン・リーグのヤクルト戦で公式戦デビュー。5月16日の西武戦でプロ初登板初先発。以下、一軍戦力として登板するようになった。開幕ローテーションに入ったのは2022年シーズンから。同シーズンでは1試合19奪三振を、そして史上16人目となる完全試合を達成した。そして、2023年シーズンではローテーションピッチャーとして自立している。
佐々木は投手で浅野は野手という違いがあるかもしれないが、高卒ルーキーには少なくとも3年間の育成期間を必要とする、と筆者は考えている。浅野が2026年シーズンには一軍戦力として活躍してくれることを望んではいるが、原辰徳の下ではおぼつかなかっただろう。原が辞任したことは浅野にとって僥倖となる。
おわりに
読売球団が率先して選手の「飼い殺し」をやめ、選手の流動化を促進したことは、球界にとって望ましい傾向である。そういえば、パリーグCS2ndステージ第二戦では、ロッテの対戦相手であるオリックスがトレードで読売球団から獲得した廣岡大志をレフトで先発起用し、廣岡は第一打席でヒットを打った。前巨人の選手が両チーム合わせてメルセデス、ポランコ、石川、廣岡と4選手にも上ったのだ。このような情景はあまり記憶にない。前出のとおり、第3戦は元巨人の澤村が先発だというから、もしかしたら巨人在籍者が5選手そろう可能性もなくはない。読売球団の前全権監督の原辰徳はパリーグCS2ndステージをどのような思いで観戦しているのであろうか。〔完〕
2023年10月10日火曜日
谷根千漂流記
来るべきKaraokeイベントに備え、その練習へ。
いつものように、根津のNに集合してアルコール燃料を補給後、練習場の千駄木のJへ。
ジャニーズ
芸能人が歓び悲しみに係る受け答えをする場面をTVでみるとき、彼ら彼女らが本心からなのか、演技なのかを見通すことができない自分がいることに気づく。話題のジャーニーズ問題の記者会見でもそうだった。新しく同事務所の経営者に就任するという、同事務所所属のタレント二人の発言および受け答えだ。この二人は会見前に自らの頭の中に仕込んだセリフを発しているのであって、心のなかから湧き出た言葉で話していないのではないかと。
二回目の会見のとき、何度も手を挙げながらも司会者から当てられなかった取材者が怒りの抗議を発したとき、二人のうちの一人は「ルールを守りましょう、子供たちも見ている云々」とアドリブで会場の混乱を鎮めようと、沈痛な表情を浮かべてみせ、そのとき、会場にいた一部の取材者から拍手がわき上がった。「してやったり」と勝ち誇ったような表情を浮かべた彼だったのだが、後日、「NGリスト」とやらの存在が確認され、彼の一世一代のアドリブ(のセリフ)は、残念ながら迷演技、それこそ「NG」に終わった。「生放送」だから撮り直しはきかない。彼は人間性を疑われるまでに、彼のリライアビリティーは失墜してしまったのだ。
2023年9月23日土曜日
2023年9月18日月曜日
2023シーズン、日米プロ野球あれこれ
MLB篇
(一)超人はいなかった
大谷翔平がDL( disabled list)入りしたことで、彼の今シーズンは終了した。シーズン前のWBCからエンジン全開で突っ走ってきた彼を蓄積疲労が襲い、報道では身体の二カ所(肘と脇腹)に故障が発生したようだ。故障の軽重についてはわからないが、肘の手術という選択肢もあると聞いている。過熱報道していた日本のTVは〝大谷ネタ″が切れたところで、代わりに、NPBセリーグ優勝監督の「あれ」に切り替わって今日に至っている。
筆者は大谷の二刀流について2017年以来拙Blogにて懸念を表明してきたものの、その成否をこんにちまで結論づけられずにいたのだが、いま、懸念から失敗と断言する。二刀流は現在のベースボールでは不可能だと。
ベースボールの歴史はおよそ200年。1846年6月19日に、米国ニュージャージー州ホーボーケンにおいて最初のベースボールの試合が開催されたとされる。この6月19日は、現在の野球の基本となるルールで初めて試合が行われた日であることから、「ベースボール記念日」もしくは「ベースボールの日」と呼ばれているという(Wikipedia)。以来、たびかさなるルール変更が加えられ、MLBを中心に、概ね10人制で行われるまでに進化した(NPBのセリーグは9人制)。
(二)分業化(打者と投手の分離)
筆者が関心を抱いているのは、野球は分業化したのか、そうでないのかという点だ。およそ200年の歴史のなかでほぼ確立したスタイルが、投手と野手の分離だった。このことは明白だ。1試合およそ130~140球を投げる投手はもっとも過酷なポジションだ。DH制度が普及する前は、投手は打席に入っても三振か凡打で終わることが許されていた。そのかわり、1試合完投することが求められたのだが、故障者が多数出たことから、先発投手は100球を目途に降板し、複数のリリーフ投手が受け継ぐというスタイルに移行した。こんにちのMLBでは、完投は負担が大きいとされ、先発100球、中4日のローテーションが確立し、先発が降板した後は、中継ぎ、抑えが試合を終わらせる。NPBでは、先発投手は中6日、100球が目途とされている。投手、打者の分業制に反旗を翻したのが大谷の二刀流だったが、大谷に故障が頻発したことにより、彼の野心は頓挫したと断言できる。広大な北アメリカ大陸を移動するMLBの環境では、身体への負担が大きすぎたのだ。
攻撃陣の分業化の具体例としては、指名打者(DH制度)の導入が挙げられる。9人制の場合、投手も打席に入るが、10人制では投手は打席に入らず、そのかわり、守備に就かない打撃専門の打者が加わった。さらに状況に応じて、代走(走塁専門)、守備固め、代打といった控え選手の活用もなされている。
NPB篇
(一)ユーティリティー(複数の守備をこなせる)プレイヤーの是非
分業化に反するのが、野手におけるユーティリティー・プレイヤー(複数のポジションを守れる能力をもった選手)が求めらる傾向だ。複数のポジションを守ることが出場機会を増やすとされ、そのような能力をもつ選手が一軍に上がれる条件の一つなっている。NPBでユーティリティー能力を厳しく選手に求める球団が読売巨人軍だ。今シーズン打撃好調の岡本は、三塁、一塁、左翼とポジションを転々とした。売り出し中の秋広は外野と一塁、坂本は遊撃から三塁、門脇が三塁、遊撃、二塁を兼任している。控えの中山が遊撃、三塁、二塁、若林が一塁、二塁、三塁、外野が守れる。しかし、読売の現在の順位は4位と低迷している。もちろん、ユーティリティーだけが順位を決定しているわけではないが、まったく影響がないともいえない。
(二)守備の固定化が是と出た阪神タイガース
読売と対極的なのが優勝した阪神タイガースだ。阪神の内野は、大山(一塁)、中野(二塁)、佐藤(三塁)、木波(遊撃)で、内野守備位置はほぼ固定されて優勝を迎えた。一塁手と三塁手はファンに近いため花形ポジションといわれ、ON(一塁・王、三塁・長嶋)の事例が名高い。阪神は一塁・大山、三塁・佐藤のスター選手が7月15日以降、固定された。佐藤の打撃好調と三塁守備固定の相関性は証明しにくいが、結果としてはそれが打撃好調につながったといえる。逆にいえば、打撃好調だから守備位置が固定されたともいえる。
(三)NPB球団中、最強の戦力をもった「原巨人」の失墜
豊富な戦力を擁し、毎シーズンセリーグ優勝候補とされている読売が今シーズンも低迷し、リーグ優勝を逃した。投手陣の未整備がその主因だとされるが、試合中における采配においても、首をかしげたくなるようなシーンが目立った。原の勘違いは、「勝負に徹する」という哲学を誤って理解している点にある。たとえば、今シーズン打撃開眼したとされる秋広の扱いだ。彼をクリーンアップ(三番)に抜擢したまではよかったが、得点機(たとえばノーアウト1塁、2塁の場面)で送りバントのサインを出して秋広が失敗するという場面があり、成功しても次の打者が凡退するというケースもあった。秋広は打撃とは異なる次元で自信を喪失した。さらに、打順も3番、5番、下位と、ころころ変更され、とうとう控えになってしまった。クリーンナップでも犠牲バントで塁を進めて勝とうとする原の采配は「非情采配」「勝ちにこだわる」という高評価があるようだが、筆者には選手を信頼できない証にしかみえない。
かつて読売の外野は人材豊富といわれ、他球団からうらやましがられた。ところが、今シーズン終盤では、左翼に三塁からコンバートされた岡本、中堅が丸、右翼に梶谷である。しかも出戻りのベテラン長野が先発するという試合も少なくなかった。FAがらみの3選手と本職以外1選手が先発を独占している。シーズン終盤、岡田の登用もあったが結果は出ていない。プロパーで本職の外野手はどこに行ってしまったのだろうか。
近年、もっとも期待された若手のひとりが、2021年、育成で最多本塁打数を記録し大活躍した松原だ。ところが、2022シーズンから不調に陥り、今シーズンも二軍落ちが続いた。重信もそのひとり。2015年ドラフト2位指名を受け入団したもののレギュラーに定着できず、いまや代走専門だ。重信は、肝心なところで走塁でも失敗が続いている「もっていない」選手。今シーズン、現役ドラフトで入団したオコエはシーズンはじめ、レギュラーに定着化したと思われたが、その後尻切れトンボで二軍落ち。岡田、萩尾も一軍では結果が出ていない。
読売の若手外野手が伸び悩んでいる主因は、FA等による補強によるものだと筆者は考えている。その象徴が中田翔の獲得だった。中田は日ハム在籍のとき、ある選手とトラブルを起こし、放逐された過去がある。それを拾ったのが読売で、今シーズンはそれなりの実績を上げたが、安定した戦力だとはいえない。まずケガが多い。あの体型からすれば、「第二の清原」だと思われても仕方がない。シーズンをとおした活躍はあり得ない。ポジションは一塁しかできない。彼がいるから原(監督)は強打を期待して先発に使う。結果、秋広は外野に追いやられ、岡本は必然的に本職の三塁に定着した。ところが、坂本が衰えて遊撃から三塁に転向させざるをえなくなった。この選択はいたしかたないが、この体制はせいぜいあと2~3シーズンの時限立法だ。坂本がレギュラーから外れた時点で、三塁・岡本、1塁・秋広が固定され、門脇がこの先も遊撃のレギュラーがつづけられる見通しが立ったところで、読売の内野陣は安定期を迎える。ちょうど優勝した阪神とほぼ同型の布陣が完成する。つまり、2023年から先の数年間は、読売の内野陣は発展途上にある。戦力が整っていない。
ならば、この過渡期をどうすごすか。筆者ならば、来季、中田を代打要員として、一塁・秋広、二塁・吉川尚、三塁・坂本、遊撃・門脇で固定させる。そのうえで外野陣の再構築を図る。現在の外野の戦力を、岡本を別格として、ⓐ 岡田、萩尾、松原、重信、オコエ、若林のグループ、ⓑ梶谷、丸、長野のFA等のグループ、Ⓒ ブリンソン、ウォーカーの外国人グループ--に3分類する。現在のところの実力、実績からみて、ⓐグループはⓑⒸと比べてそうとう見劣りする。岡田、萩尾は時間がかかりそう。来季もけっきょく消去法でベテラン頼みになるか、ブリンソン、ウォーカーを上回る外国人と契約するしかない。つまり、左翼・岡本、中堅・丸、右翼・長野、梶谷もしくは新外国人。松原、重信、オコエ、若林のうち複数選手は来季の契約更新が難しそうだ。読売の外野陣の完成への道のりは遠いし、前途は多難だ。
読売球団の課題は投手陣の再編だ。先発陣については、菅野が限界に近づき、期待された外国人も期待外れ、頼れるのは戸郷、山崎の2投手だけだった。ブルペンも厳しい。抑えの切り札・大勢がWBC以降、故障でベンチを外れた。もともと故障をもった投手だけに来季以降、完全復活があるかどうかわからない。ブルペン陣の誤算としては、高梨が後半息切れ、新人の船迫がシーズン終盤、どうにか台頭したものの、全体として不安定なまま、シーズン終了に至りそう。
思えば、エース候補と期待された桜井が昨シーズンをもって引退し、彼と同世代の鍬原、畠が消えた。その下の世代の高橋優も一軍定着を果たせず、消えようとしている。さらに、鍵谷、大江、高木京が消え、今村も来季の構想には入れにくい。それに代わるべき世代としては、赤星、横川、平内、田中、菊池、堀田に期待が集まるが、今季、及第点をもらえる者はいなかったし、来季も未知数のままだ。外国人のグリフィン、ビーディ、バルドナード、メンデス、ロペスのうち来季契約更新するのはだれだかわからない。文句なしで及第点をもらえる助っ人は見当たらなかった。
先発メンバー順を考えてみると--
1.坂本(三)
2.門脇(遊)
3.秋広(一)
4.岡本(左)
5.丸 (中)
6.大城(補)
7.梶谷(右)
8.吉川(二)
9.XX(投)
となり、2023シーズンと変わらないが、読売がこの打順で固定できれば、今季優勝した阪神とほぼ同型となる。1.坂本⇔近本、2.門脇⇔中野、3.秋広⇔森下、4.岡本⇔大山、5.丸⇔佐藤輝、6.大城⇔ノイジー、7.梶谷⇔坂本誠、8.吉川⇔木波。むしろ下位では読売(大城、梶谷、吉川)のほうが、阪神(ノイジー、坂本誠、木波)より破壊力で上回る。
しかし投手陣については、先発=(金・土・日)戸郷、山崎、XX、(火・水・木)菅野、YY、ZZで、XX=赤星、YY=メンデス、ZZ=グリフィンが候補だが、どうしても3枚足りない。
ブルペンは、リード=(船迫-中川(バルドナード、高梨)-大勢)、ビハインド=(今村、平内、松井、田中、鈴木、田中、直江)の2パターンが必要だ。もちろんビハインドからリードへ、また、その逆の移動もある。
投手陣の再建は 、先発として3投手の補強が必要。クローザーは大勢が第一候補。7回を中川でつなぎ、8回を任せられるパワーピッチャーが必要。そこが埋まれば、船迫を僅差のビハインドで起用できる。とにかく保有している若手の成長が急務。投手のベンチ入りは8人。先発も不安だが、ブルペンにまわる7投手の構成が今シーズンより強力になる見込みはいまのところうすい。〔完〕





































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