2010年9月2日木曜日

「小沢首相」で決まり

民主党代表選に立候補した菅直人首相と小沢一郎前幹事長による日本記者クラブ主催の討論会が2日、東京・内幸町で行われた。討論会をTV中継で見た印象としては、「小沢首相」で決まり、のように受け止められた。

菅首相は現職にもかかわらず、発言に内容及び迫力を欠き、リーダーシップの乏しさを露呈した。一方の小沢前幹事長には、政治主導推進の期待を感じた。

それにしてもお粗末なのが、討論会最後に用意された、政治記者から質問の時間。内容が情緒的で、小沢=政治とカネという、自分たちがつくりあげた虚像を前提とした質問に終始した。政治記者が、検察の調べ以上の証拠や情報をもっていないのであれば、イメージやレッテルに依拠した質問は厳に慎むべきだ。

日本のイエローペーパー、ゴシップ週刊誌の類は、憶測・推測で人を傷つけ、 販売部数を伸ばしてきたけれど、一般新聞、テレビまでもがそういった手法を引きずっている。「田中角栄=ロッキード報道」で定番化した週刊誌型報道が新聞・テレビに引き継がれ、はや40年以上が経過する。田中角栄をまっとうに評価しようという動きは、日本のジャーナリズム業界では極めて少数派のものだ。

日本の大手マスコミは、米国CIAのコントロールの下にある――というのが、筆者の仮説。