2017年5月31日水曜日

NPB序盤戦総括(パ・リーグ)

【パ・リーグ順位表】
1楽天(43試合、31勝12敗、0引分、勝率.721).打率283、防御率3.01
2ソフトバンク(50、31-19、0引分.620).276、3.63
3西  武(46、25-20、1引分.556).259、3.32
4オリックス(47、20-27、0引分.426).254、3.67
4日本ハム(47、19-28、0引分.419).242、4.16
6ロッテ(49、14-34、1引分.273).205、4.70
※5月31日(水)11:30現在

パ・リーグは楽天が勝率.721の高率で首位独走中。筆者の予想では3位だった。昨年よりは戦力が上積みされたとは思っていたが、ここまでのところ、予想以上の戦いぶりだ。ソフトバンクも悪くはないが、楽天の勢いが勝っている。

要因はいくつかあるが、新加入した外国人打者の活躍が第一だ。相手投手が一発を恐れて外角攻めに終始しているが、弱点は内角球。ぺゲーロ、ウイラーともリーチが長く、踏み込んでくるタイプ。真ん中からやや外角は高低にかかわらず、長打される。右投手ならインコースのツーシーム系、左投手なら角度のあるスライダーかクロスファイアーで攻めるべき。内角を意識して身体を開くようになれば、外目の落ちるボールが効果を増す。

一番の茂木の成長も見逃せない。思いっきりよく振ってくるタイプだが、広角に打ち分けられる技術もある。やっかいな一番打者だ。大きな弱点はないが、やはり厳しくインサイドを攻めなければやられる。懸念されるのは体力と故障の心配。特にプレー中、大きなケガをするのではないかとヒヤヒヤする場面がある。

投手陣は、美馬、則本、辛島、岸と4本柱が揃い、クローザーの松井がいまのところ万全だから、隙はない。中継ぎに人材が乏しいが、両リーグとも中継ぎが万全なチームはないわけで、先発4本柱に異変がないと、2勝1敗ペースが維持できてこのまま独走する可能性がないとは言えない。

楽天の独走で筆者が本命と予想したソフトバンクが、もはや対抗馬となってしまった感がある。地力のあるチームなので、工藤監督がへぼ采配をしない限り、最後までもつれる。

2位と予想した日ハムが大谷の出遅れ、有原の不調と、投手陣がほぼ崩壊状態で苦戦している。交流戦終了くらいで大谷が投手として復帰すれば、いま以上の順位は見込めるが、昨年のような驚異の連勝はない。

ロッテの低迷は予想以上。主砲デスパイネがソフトバンクに移籍した影響で打線が低調に。チーム打率 .204では勝負にならない。

2017年5月26日金曜日

NPB、序盤戦を総括する(セ・リーグ)


NPB(日本プロ野球)が開幕からおよそ2カ月が経過した。野球評論家諸氏によると、30試合経過でおおむねリーグ戦の動向が把握できるという。順位表等を見てみよう。

【セ・リーグ順位表】
1阪神(43試合26勝17敗0引分、勝率.605)打率.246防御率2.83
2広島(46、26-19、1引分.578).276、3.72
3読売(44、23-21、0引分.523).240、3.10
4DeNA(45、20-23、2引分.465).249、4.05
5ヤクルト(44、19-25、0引分.432).243、3.36
6中日(46、17-26、3引分.395).246、3.65

※2017年05月25日13:00現在

好調阪神の主因は投手力充実

セ・リーグは阪神が堂々の首位。筆者の予想は最下位だったから、これは「サプライズ」。つまり、筆者の見方では、この先首位をキープできるとは思えない。ここまでの阪神快走の要因は、NPB業界でいわれているような、若手の台頭によるものではない。攻撃陣では移籍の糸井、福留、鳥谷といったベテラン勢の活躍があり、守りの面では、セットアッパー、クローザーの両外国人投手の好調、秋山の成長、メッセンジャーの安定といった投手力の充実にあった。防御率2点台(両リーグ唯一)が示すように、いまの阪神は投手力のチーム。

この先、どうなるのか。攻撃面では、鳥谷が昨日死球で負傷、糸井、福留は絶不調。ベテラン打撃陣は危機的状況にある。一方の自慢の若手だが、強権的金本体制で委縮が目立ち、ミスが多い。致命的なのが内野の守備の弱さ。投手陣に疲労が蓄積した時点で、首位陥落する。

読売は構造的危機から脱せず

FA選手爆買い等の大型補強を敢行した読売は3位。筆者の予想が4位だったから、こんなもの。読売の弱点は捕手と二塁だと指摘してきたが、そのとおりの展開だ。WBCで「成長」したはずの小林の低打率は相変わらず。二塁は中井が先発だが、一軍レギュラーの器ではない。三塁マギー獲得で村田の出番がなくなったが、外国人枠の関係でクルーズも出番が無くなり、マギーのおかげで野手2選手が試合に出られないというわけ。マギー獲得は彼の阪神行きを阻止するのが目的だから、それでいいのかもしれないが、自ら仕掛けた罠につかまったようなもの。かりに阪神の新外国人キャンベル(三塁)が打ちだしたら、読売は大損となろう。

投手陣については、人材豊富のはずだったが、故障者があまりに多い。6連戦、先発6本柱のうちマイコラス、田口、菅野の勝ちは計算できる。ところが、内海、大竹、宮国(吉川光)が不安定で、4勝2敗の形がつくれない。勝率5割すれすれで、安定してしまった感がある。先発四本柱確立には、FA移籍の山口俊の復帰しかない。

それだけではない。ブルペン・スタッフ(山口鉄、戸根、西村、田原、澤村、高木勇、今村)も開幕直後から故障調整中で一軍出場を果たしていない。移籍の森福も不調で二軍調整。しかし、先日、森福、田原が一軍に復帰し、賭博事件関与の高木京もイースタンで復帰したから、現在の不調の中継ぎ陣(桜井、谷岡、篠原、池田…)が総入れ替えとなる日も近い。

読売の弱点は若手が伸びないこと。特に若手打撃陣はまるでだめ。岡本、和田、辻、重信らに共通する弱点は速球を打てないこと。速球はどんな打者でも打ちにくいものだが、彼らはそれに反応する力が極端に鈍い。今年、日ハムから移籍してきた石川慎吾がレギュラーの座をキープしているのは、彼が速球に反応することができて、しかも、スイングスピードが速いこと。弱点は内角だが、それでも岡本ら読売プロパーよりは期待感が持てる。石川慎吾を媒介にして読売プロパーをみると、基礎的身体能力(筋力、反応力…)が石川より劣っていることがよくわかる。このことはドラフト時点で指名選手の見極めが出来ていないことの証左。読売がこの点を改善するのは長期を要する。

昨年の覇者・広島も不安材料山積

昨年覇者、現在2位の広島も故障者だらけ。先発の柱ジョンソン、クローザー中崎が出場できず、野村もここにきて故障。投の主軸三枚を欠き、へーゲンズ、一岡の調子があがらないのだからまぎれもない危機なのだが、首位に肉迫しているのは、リーグトップの打撃陣のおかげ。とはいえ、早晩、故障者は復帰し戦列が整う。いまの戦力で読売に1敗しかしていなのだから、広島と読売の自力の差は明確だ。

DeNA、中日にもチャンスあり

現在下位3チームのなかで上昇可能性の高いのは、筆者が2位と予想したDeNAと同じく3位と予想した中日の2チーム。DeNAは先発若手投手陣が経験を活かしてシーズン中に成長する可能性が高く、WBC後遺症で不調だった筒香が早晩復調する。中日も投手陣が再整備されるだろうから、読売より上にいける可能性は残されている。

2017年5月24日水曜日

マスト・システムに対する無理解―村田は勝っていたのか

20日に行われた世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王座決定戦、村田諒太(帝拳)は4回にダウンを奪ったものの、1-2(117-110、111-116、112-115)の判定で、暫定王者のアッサン・エンダムに敗れた。この採点結果について、不当、不服の大議論が日本中で巻き起こった。



WBAの採点方法-マスト・システム

WBAの採点に係る規定の概略は以下のとおり。
  1. 10点法
  2. マスト・システム
  3. これはラウンドごとに必ず優劣を決めること。前出のとおり10点法で、10-10のドローがない。
  4. ポイントは、▽有効なクリーンヒット、▽アグレッシブ(有効な攻勢)、▽リングジェネラルシップ(主導権支配)、▽ディフェンス(防御)――を勘案する。
  5. ダウンを奪い相手に反撃を許さなければ、10-8、さらにグロッキー状態ならば10-7・・・と採点される。以下ー(略)ー
WBAの採点基準は公開されており、MMAのUFCと似たような規定だ。UFCの試合では、1R、KO寸前まで追い詰められ、顔面が変形した選手が2R以降ポイントを稼ぎ逆転で判定勝ちするような試合は珍しくない。エンダム-村田の試合はそんな試合展開に近かった。エンダムは村田からダウンを喫し、ロープに飛ばされながらも、最後まで粘りに粘った。マスト・システムにおいては、ラウンドを奪う戦略が必要とされ、最後までそこに望みをつないだといえる。

ジャッジ・ペーパー

採点表(写真ニュース)を見てみよう。
        
「写真ニュース」のペーパーを見ると、村田の勝ち(6ポイント差)としたジャッジは1人。残り2人は3~5ポイント差でエンダムの勝ちとした。ジャッジ3人に概ね共通しているのは、▽序盤、エンダムの手数を評価してエンダムを優勢とした点、▽村田がダウンを奪った4R以降7Rまでを村田の優勢とした点。

しかし、8Rから最終Rまでの5Rについては評価が分かれている。村田を勝ちとしたガイズJrはこの5Rすべてを村田の優勢としたが、残り2人は概ねエンダム優勢と採点している。

筆者の見方としては、3人のジャッジが序盤エンダムに10ポイントを付けたのならば、9R~最終Rまでについては、ジャッジ全員、エンダムを10ポイントとすべきだろう。村田の勝ちとしたガイズJrは後半、つまり村田がダウンを奪ったR以降、序盤の自己の採点基準を変更したと批判されても反論できない。

村田の敗因はセコンドの指示ミス

WBAの採点はマスト・システムだ。ガードを固めて手数を出さない村田の戦法は消極的と見做される。ラウンドを支配する要素の一つである優勢という評価を得られない。だから、村田の敗因は、マスト・システムを頭に入れていなかった村田のセコンドの試合展開に係る判断ミスにある。勝手に「村田優位」と思い込み、村田に「GO!」を出さなかった。判定で勝てると思い込んでしまったのだ。

逆にエンダムの勝因は、12R、終始一貫した戦い方を根気よく続けたことにある。加えてダウンを奪われてもミドル級のパンチに耐え、驚異的回復力で最終ラウンドまで自分のボクシングをやり続けたことだ。

WBAの問題点―試合ごとにぶれる基準

WBAサイドにも問題がある。試合ごとに採点基準がぶれることだ。ある試合では「有効打」をとりながら、別の試合では「手数」=「優勢」に重きを置く。開催地、ジャッジの資質、人種、国家、マネー、興行上の都合などなど、さまざまな要因で、ジャッジの統一性が損なわれ、勝敗が左右されるように思えることが多々ある。

前出のUFCの場合、管見の限りだが、採点基準の同質性が担保されていて、「意外な判定」の発生件数が低いような気がする。観客がジャッジで大騒ぎする光景というのを見かけたことがない。

加盟国が世界中に分布するWBAと、北米を中心としたUFCとではジャッジに同質性を求める環境が違いすぎる。しかし、グローバル化した今日、プロボクシングがあいまいな判定基準を放置しているようだと、かけがえのない才能を失う可能性もある。村田はその中の犠牲者の一人になるかもしれない。

2017年5月21日日曜日

オオフジツボ、ビアパブイシイライブ


商店会のイベントにオオフジツボが特別参加。

アイリッシュ感覚のオリジナルを演奏した。

場所は谷中のビアパブイシイの前。

たくさんの聴衆が集まった。

2017年5月18日木曜日

ビアパブイシイの新着ジン

ビアパブだけど、ビール以外にもいいものがおいてある。

新着の京都のクラフトジン、「季の美」

ジントニックで飲んでみたが、さわやかでかうまい。


Jake Bugg Week(2) at Akasaka Blitz

Jackが私たち家族をGIG(赤坂ブリッツ)に招待してくれた。

公演はすばらしかった。

Jakeは天才。若いから、これからますます成長していくだろう。

ライブ終了後、アフターショー(楽屋)で歓談。

いい思い出になった。

赤坂ブリッツ

アフターショーの通行証
スタッフと歓談するJake
キーボード奏者のMike Patrick



Robboさんからもらったグッズ

2017年5月17日水曜日

Jake Bugg Week(1) at my home

娘の友達の友達のイギリスのミュージシャン(Jack)が日本に仕事でやってきた。

今回のJackの仕事は、UK音楽界の貴公子、Jake Buggのバックバンド。

そしていつものように、わが家にやってきて食事をすることになった。

公演(赤坂ブリッツ)の前日だ。

Jackが連れてきたのが、Jake、Robbo(ベース担当)の計3人。

なんと、世界的大スターのJake Buggがわが家にやってきた!!!

Team Jakeのキーボード以外のメンバーがわが家に集合したんだ。

ギターをもつとみな真剣になる

Jakeがわたしのギターで新曲を披露

左からJake(vol&git)、Robbo(bs)、Jack(dr)


2017年5月7日日曜日

甘えん坊

白猫のNicoが甘えん坊になってしまった。

人とくっついていないといられない。

ちょっと前までは警戒心が強かったのだが、すっかりなついた、というか、なつきすぎ。




2017年5月5日金曜日

猫の喧嘩と傷

今朝、白猫の耳をみたら傷が。

同居猫と喧嘩したみたい。

これまでも喧嘩はあったが、傷は初めて。

ちょっと心配。








2017年5月2日火曜日

谷根千漂流

友人のS氏と夜の谷根千を漂流(「やま」「ナカーサ」「Bar Hidamari」「アルタイ」)。

疲れた。

「アルタイ」ではママから、昭和画壇のこぼれ話など、聞かせてもらう。

やま

アルタイ

2017年4月28日金曜日

谷根千、花の季節

桜が終わっても、谷根千は花の季節が続く。

藍染通りのフジの名所

高く伸びる枝と花

アゼリアピンクとイエローのコラボ

2017年4月23日日曜日

4月13~19日、バルカン旅行

昨年秋、〈スロベニアークロアチアーモンテネグローボスニアヘルツェゴビナ〉を観光したとき、その最終地である、モスタル及びサラエボ(ボスニアヘルツェゴビナ)を訪れてショックを受けた。
キリスト教(カソリック、正教)とイスラム教が混在するまちの姿が新鮮だったからだ。
そうか、欧州という概念は自分が考える以上に複雑多様なのだなと。しかも、当地はいわば、バルカン半島の西端にすぎない。

かくして、その東へと観光する意欲がわきあがった。そして、とある観光会社のパンフレットに、〈アルバニアーマケドニアーコソボーセルビア〉をまわるツアー広告があった。

旅行後の感想としては、先の旅行ほどのショックはなかたものの、セルビア正教とイスラムの同居は驚きだった。旧ユーゴスラビア内戦の主因については確言できないものの、二つの宗教の対立がなかったとはいえないと思えた。
アルバニアの首都・ティラナ

マケドニアのリゾート地・オフリドにある小さな正教会

コソボでもっとも美しい街といわれるプリズレン
セルビアのスターリ・ラスにあるスポツアニ修道院(セルビア正教会)

2017年4月9日日曜日

「二刀流」大谷翔平の危機

8日、NPB日本ハムの大谷翔平が走塁中に左足太もも裏の肉離れを発症、全治4週間と診断された。大谷はWBC前に右足首を故障し、WBC出場を辞退していた。

足首から太もも肉離れの故障連鎖

大谷のこのたびの左足太もも肉離れはもちろん、先の右足首の故障(症状は発表がないので不明だが、筆者はかるい不全骨折と推測)と関係する。故障している右足首を無意識にかばっている間に左足に負担がかかり疲労が蓄積したか、もしくは、下半身の左右のバランスが崩れていて、全力走塁中、左足太ももに瞬間的に過重な負担がかかった結果、肉離れを発症したと思われる。

「二刀流」は肉体酷使

9日朝の情報番組で、コメンテーターの張本勲と中畑清が大谷の起用法について栗山監督を批判していた。二人の批判の観点は足首の故障が全治していないにもかかわらず、栗山が大谷を起用し続けていた点であった。確かにそれもそうだが、筆者は「二刀流」という酷使の帰結であると考える。このことは3月の拙Blog「大谷の故障について」にて詳述しているので、今回は簡単にポイントを押さえておく。

「二刀流」の問題点は以下のとおり。▽投手と野手は同じ野球選手でありながら、投手というポジションの特異性から、まったく違うスポーツだということ、▽具体的には、打撃練習と投球練習においては、その方法、鍛錬する筋肉部位がまったく異なること、▽同様に、投手と野手の精神構造も異なること――と整理できる。

大谷がこれらの相違を相克して「二刀流」に挑戦し成功するのは、長期的には不可能だと筆者は考える。大谷が2016シーズン、「二刀流」で好成績をおさめたようにみえるが、規定打席、規定投球回数を満たしていない。しかも、2016シーズンの肉体酷使のツケが今シーズン開幕前にまわってきて、開幕後と開幕直後の故障となった。

「二刀流」の背景――日ハム球団との「密約」

大谷がリスクの高い「二刀流」を継続する理由は、2012年ドラフト会議に遡る。大谷は高校在学中からMLB契約を明言していたため、彼が高校を卒業する年のドラフト会議(2012年)では、NPB全球団が彼の指名を見合わせると思われた。ところが日ハムは敢然と大谷を1位指名し、単独指名で大谷獲得に成功した。この単独指名と大谷の日ハム入団については、不透明感が拭えなかった。おそらく、日ハム球団が大谷に早期のMLB行きを容認したことが大谷サイドに受け入れられ、大谷単独指名--入団に直結したと推測できる。日ハム球団サイドのメリットは、①短期間であれ、「大谷」で興行収入がアップできること、②大谷がNPBで実績を上げれば(このことは容易に予測できることでリスクはゼロに近い)、ポスティング制度で彼をMLB球団に大金で売却できること――だろう。

一方、大谷サイドとしても、NPBで実績を上げておけば、MLB(のどこかの球団)から、メジャー契約が提示されるメリットがある。日ハム~大谷の双方にウィン・ウィンの関係が確認できたことにより、日ハム~大谷は密約を結び、大谷サイドが“MLB行き”を公言することで他球団を牽制した。その結果、日ハム球団を除く全球団が大谷指名をためらったため、日ハムに単独指名が転がり込んだ。日ハム・大谷の共同作戦は、まんまと大成功したわけだ。

だが、大谷は、ここで日ハムに大きな借りをつくってしまった。大谷は日ハム球団との契約期間中、日ハム球団の利益最大化のためにプレーしなければならなくなった。日ハム球団の利益最大化とは、すなわち、「二刀流」の継続だ。大谷は日ハム球団と契約している限り、「二刀流」という酷使に耐えなければならなくなった。

「二刀流」の経済効果が大谷を潰す

冷静に考えてみればわかることだが、100年近くのプロフェッショナル・ベースボールの歴史を経た今日、その専門家ならば、投手と野手(打者)の両立が不可能なことは、前出の肉体・精神の両面において、常識化していた。DH制度が導入されて、「二刀流」実現の可能性はその導入前より高まったものの、年間150試合近くを消化する職業野球においては、本人の選手生命を考慮する限り、「二刀流」を採用することはあってはならないことだった。ところが、大谷は日ハム入団との密約に拘束され、2013シーズンから2016シーズンまでの4年間「二刀流」を継続し、5年目に頓挫した。

そればかりではない。スポーツメディアを含むNPB業界においても、大谷の「二刀流」を批判する声はシーズンを経るごとに少数派となり、2016シーズンの好成績により、雲散霧消した。そのことは、日ハム球団の収入アップと並行して、スポーツメディアの収入もアップした結果からだ。大谷の「二刀流」は興行収入及びメディアの収益アップの帰結であって、野球ファンの「夢」「理想」の追求ではない。

大谷は今シーズン終了後、MLBか

このたびの大谷の故障と前後して、大谷サイドから、MLB入団の意思表示がさかんに流されるようになってきた。筆者の推測だが、大谷はこの先、NPB・2017シーズン、全力プレーを控えるのではないか。4年間の「二刀流」による蓄積疲労をとることに努め、5年間の日ハム球団との契約期間を満了する。すなわち大谷は2018年をもって、MLBに行くような気がしてならない。もちろん投手としてだ。日ハムの今シーズンの優勝可能性は、限りなくゼロに近くなったような気がする。

2017年4月7日金曜日

駒込吉祥寺の桜

枝垂桜とソメイヨシノが美しく調和する駒込吉祥寺








2017年4月5日水曜日

島薗亭

千駄木の島薗亭。なんとなく気になっていたところ。

はじめて中に入った。

谷中三崎坂・谷中小学校の桜



小石川植物園(桜)

ほぼ満開の小石川植物園のソメイヨシノ。





2017年4月3日月曜日

谷中霊園の桜

何とか見ごろになった谷中霊園のソメイヨシノ





2017年3月31日金曜日

危険なスピリチュアリスト・安倍昭恵

森友問題がますます混迷を深めている。籠池泰典の口封じをしたい政府与党は、メディアを使って恫喝を強めている。一方、安部政権を追い詰めたい野党は次々と新証拠を繰り出して、追及姿勢を緩めない。一見膠着状態のように見えるが、この問題の構図は極めて単純である。その構図を改めて示そう。

森本問題の「実行犯」は財務省

問題は、財務省が国有地を不当に値引きして、森友学園を特別扱いで払い下げたという単純なもの。国有財産を管理する財務省が一民間法人(籠池泰典)の指値に応じ、不当にも廉価で国有地を払い下げた。当該国有地の価格を査定したのが国土交通省。つまり二つの省庁が、結果として、籠池泰典の要望をほぼ無条件に受け入れたわけだ。この問題を刑事事件ふうにみたてれば、「実行犯」は国土交通省及び財務省(の役人)であり、払下げの所管は財務省だから、財務省の担当者が「自白」しさえすれば、「事件」の真相は判明する。

しかるに、財務省は籠池泰典との取引の詳細を明らかにしない。記録はないと強弁している。つまりこの問題が行き詰まっているのは、「犯人」の一人(財務省)が、「犯行」を「自供」しないが故なのだ。

「実行犯」はもう一人いる。籠池泰典と財務省との折衝を代行した首相夫人付き秘書。この秘書は経済産業省からの出向者で、「夫人付き」という肩書で安倍昭恵に仕えていた(秘書)。ということは、国有財産不当払下げ「事件」は、国土交通省、財務省、夫人付き(経済産業省)という、三つの中央省庁に属する者によって実行されたことになる。なお、籠池が新設しようとした小学校の認可については、大阪府(私学課)が関与していたらしいが、その問題はひとまず置く。

「主犯」は安倍首相夫人

三者の「犯行」の動機は何か――マスメディア報道を読む限り、明らかではない。三つの省庁の担当者が籠池泰典からの金銭授受や接待を受けた事実はなさそうに思える。そこでマスメディアが使いだしたのが「忖度」という概念だ。役人が政治家等の圧力を見越して、気をまわして融通を図ったに違いないと。確かにそういう役人の行動原理は少なからず見受けられるもので、今回の場合は、籠池が政治家を使って役所を動かしたという推測がなされた。

しかし今回に限っては、政治家ではなく、政治家のしかも総理夫人の妻・安倍昭恵(の威光)がちらつきだした。そして籠池の国会での証言と、その後に出てくる証拠から判断する限り、籠池の意図を汲んだ安倍昭恵に対して、複数の省庁(役人)が心遣いを示したことが明らかになってきた。換言すれば、森友問題の「犯行」の「主犯」は、首相夫人・安倍昭恵である疑いが濃い。この問題は、安倍昭恵の思いを実現するため、少なくとも三つ以上の省庁(の役人)が「従犯」として尽力した可能性が高い。

首相夫人・安倍昭恵の正体
だが、疑問が残る。安倍昭恵がなぜ、籠池泰典のためにここまで尽力したのか――と。安倍昭恵と籠池(夫妻)が親密であったことはメールのやりとり、写真等で明らかになっているが…

森友学園と安倍昭恵の関係に係る注目すべき論評が東京新聞(2017/3/28夕刊)に掲載されている。「ナチュラルとナショナル 日本主義に傾く危うさ」(論壇時評)と題された、中島岳志・東京工業大学教授の小論だ。タイトルは抽象的でわかりにくいが、要は、首相夫人・安倍昭恵の本質を問う内容になっている。当該記事の要約を以下に示そう。


  • 昭恵夫人は森永製菓の創業家に生まれ、聖心女子専門学校卒業後、電通入社
  • 会社の上司の紹介で安倍晋三と出会い、24歳で結婚
  • 夫・安倍晋三の政界入りと同時に山口県の選挙区に入り「政治家の妻」として活動開始
  • 境遇が大きく変わったのは2006年。夫が総理大臣に就任し、44歳の若さでファーストレディーになったが、「三歩下がって夫を立てる良妻賢母」という型に戸惑う。
  • 突然の夫の総理大臣辞任。激しいバッシングと夫の体調不良で「どん底」を味わう。
吉本隆明にならえば、「現実が強く人間の存在を圧するとき、はじめて人間は実存するという意識をもつことができる。ここで人間の存在と、実存の意識とは、するどく背反する。(『マチウス試論』)」というわけだ。

安倍昭恵は、夫の総理大臣辞任と、その後にやってきた「どん底」生活から、強くおのれの実存を意識し出し、これを契機として、大きな自己転換を図った。「私らしく自分の人生を生きたい」と。

まず、大学院に入り勉強をし直す一方で、神社めぐりをきっかけに、スピリチュアル(霊的)カウンセラーや神道関係者、ニューエイジ系の自然主義者と交流し、精神世界への関心を深める。そして、スピリチュアルな自然主義者としての活動は政治性を帯びる。
たとえば、
  • 無農薬・無添加食品にこだわる居酒屋「UZU」開店
  • 脱原発運動への接近
  • 3.11以降の防潮堤政策批判
  • 三宅洋平と意気投合
  • 沖縄・高江訪問
加えて奇妙なのが「大麻崇拝」である。昭恵は、
  • 大麻の神秘性と有用性を訴え、
  • 大麻は日本の神事と深い関係があると主張
  • 大麻栽培禁止はアメリカの占領政策だと主張
  • 過疎地で産業用大麻を栽培する活動を支持(昭恵は栽培地・鳥取県智頭町を視察する。しかし、その当事者は大麻所有容疑で逮捕)
極右教育を礼賛

昭恵のスピリチュアルな活動が古来の神秘へと接続し、日本の精神性の称揚へと展開しはじめ、ついには国粋的な賛美へと思想形成されるに至る。ここまでが、中島の論文の要約である。

さて、森友問題に戻る。昭恵が日本会議(籠池奏典)と出会うことは必然だった。籠池は園児に『教育勅語』を暗唱させるなど、極右思想を注入する洗脳教育をすでに実施していた。安倍昭恵は籠池の極右的幼稚園の存在を知り、籠池と親交を持つ。そして小学校設立の構想を聞くに及び、大いに賛同し、学校設立を応援した。昭恵は、籠池が運営する幼稚園を訪れ、その教育方針及び内容に実際ふれて感激した、という意味のコメントを公にしている。そして昭恵は、籠池によって新しく設立される小学校の名誉校長に就任する。(問題発覚後辞任)

昭恵が「主犯」「黒幕」として、国有地大幅値引きを画策した「動機」は明白である。籠池の小学校設立に思想的に共感し、それを応援しようと活動したのだ。国土交通省、財務省、経済産業省(から出向の秘書)は、首相夫人の強い「動機」を感じ取り、夫人付き秘書を介した安倍昭恵の要望を悉く受け入れた、と推測される。

安倍首相の辞任発言

この問題で政府が追い詰められるようになった要因は、もう一つある。それは国会で安倍総理大臣が「・・・私や妻が関係したということになればこれはまさに私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということをはっきりと申し上げておきたい」と発言したことだ。

安倍晋三は妻・昭恵の森友問題への関与を知っていたのか。おそらく知っていた。安倍晋三は関与していたのか、どうか。そのことの確証はないが、それほど深く関わっていたとは思えない。ただ、安倍晋三が日本会議と親密な関係にあることはよく知られていて、妻・昭恵が籠池と親しいことは知っていたと思われる。

ただ、安倍が選挙区ではない豊中の私立小学校設立について、深く関与したとは考えにくい。それでも、妻・昭恵が(名誉校長に就任する)極右的教育方針の小学校設立のため、財務省の(当時の)理財局長をよびつけて「よきにはからえ」くらいは伝えたかもしれない。その理財局長が組織を通じて、近畿財務局担当者に(よきにはからうよう)命じたかもしれない。その程度かもしれないが、それでも総理大臣が、「深くはないが関与」したことに変わりはない。妻・安倍昭恵は森友問題に深く関与した。

だから、昭恵はこの問題の「主犯」なのである。さらに夫・安倍晋三も、深くはない関与をした疑いが濃い。安部総理大臣夫妻がこの問題に関与したのであるから、国会答弁に従い、安倍は国会議員と総理大臣の職を辞することが筋となる。

問題の本質は首相夫人の思想性

森友問題は単純な構図の「事件」であるが、問題の本質は総理大臣夫人が、カルト思想の持ち主のままで、さまざまな分野で活動しているという事実であって、こちらのほうが重い問題である。

精神世界への傾斜、ニューエイジ思想、エコロジー思想、自然農法・・・ナイーブ(うぶ)な女性が環境・自然破壊に憤り、社会の諸矛盾に関心を持ち始めた時、神秘思想はその解決の唯一の手段のように思えることがある。資本主義の矛盾の解決には大きな困難が伴うものだが、霊的なものに解決策を求めると、いとも簡単に世界が変革されるような錯覚に陥る。前出のとおり、安倍昭恵はその典型の一人である。

安部昭恵の旋回は、21世紀の今日、だれもが陥りやすい思想的隘路である。ここで先に引用した吉本隆明の言説を繰り返しておく。
現実が強く人間の存在を圧するとき、はじめて人間は実存するという意識をもつことができる。ここで人間の存在と、実存の意識とは、するどく背反する。
実存の意識の獲得は大切な一歩ではあるが、無防備な女性が、カルト思想、神秘主義、ロマン主義、神国思想、国粋主義といった、安易な「変革の思想」に取り込まれる危険もある。精神界、霊界に委ねれば、そこからファシズム、排外主義、国粋主義、超国家主義に通じる道が開かれたことは、20世紀の歴史が証明している。首相夫人である安倍昭恵が、その手の思想に深く染まっている事実を、国民は深刻に受け止めなければいけない。昭恵はマスメディアがつくりあげている、いわゆる世間知らずの「善人」ではない。

前出の中島は、同論文中に次のように書いている。
従来、スピリチュアリティと政治の結びつきは、1960年代後半から70年代のヒッピー文化を底流としてきたため、エコロジーやオーガニックという自然志向とともに、左翼的な主張につながる傾向にあった。しかし、その近代批判が土着文化への回帰を促し、伝統礼賛へと傾斜すると、時に「ニッポンすごい」という愛国的・右派的な言説へと合流する。
          (略)
かつてナチス・ドイツも有機農業を称揚し、独自のエコロジー思想を打ち出した。ヒトラーは「化学肥料がドイツの土壌を破壊する」と訴え、純粋な民族性と国土のつながりを強調した。
〈右派的な権力者・安倍晋三首相〉と〈スピリチュアルな自然主義者・安倍昭恵夫人〉。この両者の一体化は、危険な超国家主義を生み出しかねない。
筆者は中島に全面的に同意する。

2017年3月30日木曜日

東綾瀬公園

桜はまだ、2~3分咲というのに、花見に出かけた。

東綾瀬公園である。

桜並木に入る前に現れた東京武道館。
すごい建物だ。


桜は少々



彼岸桜かな