2019年2月28日木曜日

米朝合意できず

ベトナムの首都ハノイで開催された、トランプーキム会談が失敗に終わった。

会談前は朝鮮戦争の終結までが予想されていたのだが、期待は裏切られた。

筆者は、東西ドイツの統一、南北ベトナムの統一に次いで、南北朝鮮の統一が一日も早く成就されることを願っていたので、この会談の失敗が残念でならない。

極東の平和を望まない勢力が、米国内に依然として根強く存在することが明らかになった。
会談前後の日刊紙の第一面

2019年2月27日水曜日

もうすぐ春ですね

春が谷中に近づいてきた。(天王寺)




不忍池の景観は・・・

これが東京だと言ってしまえば、それまで。

高層マンションが墓石に見えてこないだろうか。

弁財天も存在感がない。





2019年2月22日金曜日

梅は咲いたが、

谷中の寺の庭の梅がほぼ満開


2019年2月15日金曜日

エジプトのピラミッド

エジプトのお土産は黄金色に輝くピラミッド(の包装紙のチョコ)だった。


優勝はパが日本ハム、セは広島か


NPB春季キャンプも実戦試合形式に移行。スポーツメディアでは昨年ドラフト上位指名ルーキーの活躍ぶりが報道される今日このごろ。この先、電撃トレードや大物外国人選手の入団がないとはいえないし、主力選手の故障等の不確定要因がないとはいえないものの、各球団の陣容は概ね整ったと判断できる。そこで例年どおり、順位予想を行う。


優勝はパが日ハム、セは広島

〔パリーグ〕
1.日本ハム、2.楽天、3.ソフトバンク、4.西武、5.オリックス、6.ロッテ

〔セリーグ〕
1.広島、2.読売、3.阪神、4.DeNA、5.ヤクルト、6.中日

パリーグは昨年の覇者西武が大幅な戦力ダウン。投手陣の柱(菊池)、攻撃の柱(浅村)をFA移籍で失った。一方、その代替が内海(読売からの人的補償)一人というのでは話にならない。昨年の読売の岡本のような突然変異的新戦力の台頭がない限り、上位は難しい。

パリーグの上位4球団(と筆者が予想する)に力の差がなく、順位予想は例年以上に難しい。日ハム、楽天、ソフトバンク、西武に優勝のチャンスはある。そのなかで、新戦力を加え、バランスのとれたチーム整備に成功した(と筆者が考える)日ハムが優勝する。その一方の下位2球団にも差が少なく、ロッテ、オリックスのどちらが最下位になってもおかしくない。

セリーグでは、積極補強を敢行したのが読売と阪神の2球団。逆に、補強に消極的だったのがDeNA、ヤクルト、中日、広島の4球団。4連覇を目指す広島は主砲、丸をFAで読売に獲られたが、長野を人的補償で獲得した。広島にとってこのディールはもちろんマイナスだが、広島は既存の戦力の底上げに自信を見せている。セリーグについては、優勝争いは広島と読売に絞られ、3位にどこが食い込むかが順位予想の焦点になる。阪神、DeNA、ヤクルトの差は小さく、中日の最下位だけが固い。

2球団分の戦力を保持した読売

2月11日に行われた読売の紅白戦の先発は以下のとおり。一球団内の紅白戦とは思えない豪華メンバーがそろっている。

【紅組】
1番(中)重信、2番(左)亀井、3番(遊)坂本勇、4番(三)ビヤヌエバ、5番(一)和田、6番(指)立岡、7番(右)松原、8番(捕)炭谷、9番(二)吉川尚
先発投手=メルセデス

【白組】
1番(二)田中俊、2番(右)陽、3番(中)丸、4番(三)岡本、5番(左)ゲレーロ、6番(一)北村、7番(遊)山本、8番(捕)小林、9番(指)石川
先発投手=田口

野手陣では、阿部(捕)、中島(一ほか)が出場していない。拙Blogで書いたことがあるが、読売のチームづくりは単純で、2球団分の戦力を保有すること。そのために一軍半の若手及びベテラン選手が塩漬けになることを辞さない。塩漬けになっている選手を放出した結果、他球団で活躍されることを恐れ、戦力が異様にダブつく。一例を挙げれば捕手。ベンチ入り3人が原則だが、炭谷、小林、阿部を一軍にすると、昨年一軍ベンチ入りした宇佐美、大城、そして若手の有望株である岸田は2軍に落ちる。もったいない。

これだけの戦力があれば優勝候補にしてもいいのだが、読売の死角は投手陣。先発は菅野、メルセデス、山口、今村、田口、岩隈、ヤングマン、加えて、新人の高橋優、畠、鍬原と数は揃っているものの、計算できるのは菅野ひとり。筆者の予想では昨年よかったメルセデス、今村、山口が悪くなり、昨年悪かった田口も復活がない。先発で菅野に次ぐのはヤングマンひとりではないか。畠、鍬原、桜井、高田、育成から上がった坂本工は未知数。

抑えはクック、澤村だろうが、投げてみなければわからない。セットアッパーもマシソンが出遅れ、ベテランの上原(シーズンインすると44才)に1シーズンは任せられない。勝ちゲームの7回は、吉川光、田原、野上が候補だろうが、昨年は3人ともいまひとつだった。ビハインドならアダメス、桜井、宮國、高木京らが候補に挙げられるが、昨年はいい成績を残していない。前出の畠、鍬原、桜井、高田、坂本工もブルペンにまわる可能性大だが、実績はない。金満の読売だが、投手陣ばかりは2球団分の戦力保有はできない。

読売と優勝争いするのが四連覇を目指す広島。さすがに丸が抜けた穴は埋められないから、昨年、一昨年ほど大差で優勝するとは思えない。昨年、不調だった抑えの中崎が復活して、僅差の試合を逃げ切り勝ちする試合が増え、読売より上に行く。

阪神の弱点は捕手

昨年、屈辱の最下位に沈んだ阪神もチーム力を上げた。西、ガルシアと実績のある先発投手が加わり、監督交代により、藤浪の復活が期待できる。メッセンジャー、秋山、岩貞、青柳、小野、才木に前出の西、ガルシア、藤浪と先発の駒はリーグナンバーワンだ。

問題の第一は打撃陣。福留、糸井頼みならば、クライマックスにも残れまい。新外国人(今年はマルテ)次第というお寒い状態は昨年と変わらない。若手の台頭と騒がれた野手が伸び悩み(というか、もともとそれほどの実力があるわけではない)、昨年の読売の岡本のような突然変異がないかぎり、投高打低は免れない。

第二の問題点は捕手。金本監督時代は梅野が先発マスクを務めることが多かったが、筆者は梅野のリードに疑問を持ち続けていて、拙Blogでも再三指摘した。藤波の不調も梅野のリードに起因すると筆者は断言してもいいと思っている。捕手出身の矢野監督の指導で変わる可能性がないとはいえないが、心配である。しかも梅野を脅かす人材がいない。捕手難が、阪神を優勝候補に挙げられない要因の一つだ。

金満読売に優勝してほしくない

戦力から見れば、セは読売がダントツ。しかし、読売の戦力はカネで掻き集めた結果にすぎない。高橋前監督時代、成績は落ちたが若手が育つという好ましい傾向が出てきたところで、監督交代によりその芽がつぶされた。筆者は原辰徳が好きではない。意味不明で奇妙な日本語を駆使し、いかにも策士ぶった言動が気に入らない。自前で育てた若手を二軍に落とし、カネで掻き集めた戦力で優勝を狙うとは虫が良すぎる、というのが筆者の思いだ。

2019年2月14日木曜日

Happy Valentin's Day

家内、お友達、そしてジム友から、チョコ他をいただきました。

みなさま、本当にありがとうございます。


2019年2月3日日曜日

森保ジャパン限界を露呈ー 日本、カタールに完敗ー

アジア杯決勝、日本はカタールに3-1で完敗した。この結果に驚いた人は少ないと思う。直前の拙Blogにおける筆者の試合予想は、2-0でカタールだった。実際は両者が1点ずつ多く点をとったわけだけれど、前半の2-0がカタールと日本の力の差を示していたと思われる。


大会前、カタール優勝を予想せず

本大会前、カタールの優勝を予想した人は少なかったと思う。筆者も優勝は韓国、イラン、オーストラリアのうちのどこかだと思っていた。カタールに注目したのは、韓国とのベスト8を賭けた試合で勝ったところからだった。

森保ジャパン、研究してきた相手に苦戦

日本の敗因については既に多くの報道があり、付け加えることはない。日本が相手の5バックへの対応に時間がかかりすぎたこと、日本の得意なプレーである大迫のポスト・プレーがカタールDFに読まれ、潰されたこと、相手のキープレイヤーに対するマークが甘かったこと、選手交代が遅れたこと・・・そのとおりだと思う。いずれも日本とカタールの監督の能力差が反映したものであって、森保の監督の資質が問われて当然だ。サウジアラビア戦、ベトナム戦と、相手の監督が日本を研究してくると、森保ジャパンは苦戦する。戦い方がワンパターンなのだ。

カタール代表のバルセロナ化・プロジェクト

カタールは人口200万人足らずの小国。日本でいえば札幌市、名古屋市くらいの人口規模だが、そのうち85%近くが外国人労働者だという。豊富な石油、天然ガス等のエネルギー資源を有する湾岸の富裕国家の一つだ。

サッカーのカタール代表も北アフリカ、中東諸国にルーツをもつ選手が数多く占めている。2022年ワールド杯開催国であることはよく知られているが、そのため、代表強化は国家的プロジェクトになっている。

スペインのバルセロナFCのユニフォームの広告主はカタール航空。同機内でもバルセロナFCの映像がビデオ・コンテンツになっている。本大会の代表監督であるフェリックス・サンチェス・バスはバルセロナ出身でバルセロナFCでコーチの経歴をもっていて、カタールのスポーツエリート養成施設「アスパイア・アカデミー」で10年にわたり仕事をしていた。代表監督に就任したのは2017年。

「アスパイア・アカデミー」では、カタールのクラブチーム、アル・サッド(ドーハ)でプレーしていたシャビエル・エルナンデス・クレウス(元FCバルセロナ、元スペイン代表、通称「シャビ」。ただしシャビアロンソとは別人)に現役を続けながら、指導者の活動機会を同アカデミーで与えていた。

前出のとおり、2017年、サンチェスがカタール代表監督に就任すると同時に、シャビも現役を引退し、代表コーチに就任するかと思いきや、アルサッドとの契約を2020年まで延長した。シャビは、サンチェスから、カタール代表監督の座を2022・W杯カタール大会の直前に引き継ぐのではないか、と噂されている。

サッカー後進国がW杯開催国に決まった途端、ホスト国として代表強化に勤しむのは珍しくない。日本も2002年日韓共催が決まったところで、フランス人のフィリップ・トルシエを代表監督に招聘し、有望な若手選手を集めて強化した。その結果、W杯ベスト16入りを果たしたことは記憶に新しい。

カタールもそれに倣っているわけだから、近い将来、中国、ベトナム、タイ、オーストラリアといったアジア諸国がW杯開催国となれば、いま以上にそれらの国の実力は向上する。金満の湾岸石油産出国が代表チーム強化に本腰を入れれば、アジアのレベルはもっと上がる。

本大会最低のできだったカタール

決勝に戻ろう。この試合のカタールは、本大会中、最悪だった。前半は日本選手への寄せが早くプレスもきいていた。ほぼ完璧な守備だった。攻撃も卓抜した個人技から先取点、追加点を奪い、2-0とリードし、楽勝ムードが漂った。

日本が反撃できたのは後半から。69分に南野のゴールが決まり1-2となったときがカタール最大の危機だった。カタールは準決勝から中2日、日本は中3日とコンディション的には日本のほうが優位にあった。直前の拙Blogで「精密機械のよう」と筆者が称したカタールだが、後半、とうとう燃料切れに至ったかと思われた。

カタールを救ったのは83分のPKだった。カタールの攻撃が日本のペナルティーエリア(PE)内に迫って得たコーナーキックで、DF吉田がVAR判定の末、ハンドをとられた。TV映像のスロービデオでは吉田の手がボールに触れていた。

VAR判定ならPE内でボールが手にふれればPK

さて、ここで問題となるのが、「故意か、そうでないか」となる。ハンドを犯した選手のプレーが故意かそうでないかの判断は難しい。それを判断するのはVARではなく、「嘘発見器」なのだから。

つまり、VARにおけるPE内のファウル判定については、試合中もしくは大会中の過去の事例によるしかない。それは、司法判断の根拠として用いられる「判例」に似ている。

本大会のVARによるPE内のハンドの判定としては、準決勝、日本―イラン戦における、南野のパスがイランDFの上腕に当たったプレーがあった。VARでは、イランDFが「故意に」手を使ったかそうでないかはわからないが、スロービデオ映像では、ボールが手に当たっているのが明らかだった。準決勝の日本―イラン戦の主審は躊躇なく、イランDFのハンドをとり、日本にPKを与えた。決勝の笛を吹いた主審はおそらく、イラン戦の〔VAR→PK判定〕の事例に準拠し、吉田のハンドをとりカタールにPKを与えたのだろう。

イラン戦、VARでPKをもらった当事者・日本が、カタール戦では逆にVARでPKを与えたことになる。なんとも皮肉だが、決勝の主審の判断は、「判例」に基づいたものなので、本大会のジャッジとして一貫性が認められる。もちろん、いわゆる「中東の笛」ではない。

VAR判定が与えるショックは甚大

カタール選手がPKを難なく決めたところで、カタールの優勝は決ったようなもの。日本が反撃する時間もパワーも残されていなかった。時間が残されていたとしても、日本の命運は尽きていた。前出のとおり、この試合について、筆者は拙Blogにおいて、「・・・日本がツキを使い果たし、カタールが2-0で勝つ」と書いた。本大会、不思議とツキまくっていた日本だったが、決勝はそうはいかなかった。

森保更迭は早ければ早いほどいい

日本のサッカーメディアに望まれるのは、結果の報道よりも、内容を分析して伝えることだ。森保ジャパンは相手が研究してくると苦戦する。指揮官(森保)の引き出しが少ないからだ。アジア(公式戦)のレベルでそのことが明確になったのだから、メディアは「次の一手」を協会に提言しなければ存在価値はない。結果についてはサッカーファンでなくとも、だれにでもわかることなのだから。勝って大騒ぎという単細胞的報道は、専門メディアのやることではない。

重複するが、日本の課題をまとめよう

  • GK=フィジカル、判断力のあるGKを一刻も早く見つけないと・・・
  • DF(CB)=冨安の成長は認めるが、もう一人実力者が欲しい。
  • DF(SB)=長友、酒井に追いつき追い越す若手は?
  • MF(DMF)=日本では「ボランチ」と呼ばれるポジション。遠藤航の代替は?柴崎に守備の意識ある?
  • MF(OMF)=日本では「トップ下」と呼ばれるポジション。南野がここまで他選手をリードしているが、彼に次ぐ選手は?
  • FW(1.2列目)=堂安は相手DFの左足ケアで完全沈黙。原口のフィジカル、守備の意識は買うものの・・・中島まちか?
  • FW(ワントップ)=”はんぱない大迫”も相手の研究次第で並み以下。アジア(カタール)レベルで完封されているようでは・・・
  • 代表監督=このままでは日本代表のレベルの低下は必至。早いとこ森保更迭を
  • カタール並みの国家プロジェクトは無理だとしても、日本代表再構築のプログラムに着手しなければ、日本はアジアで勝てなくなる。協会は本気を出せ!!

2019年2月1日金曜日

決勝は日本とカタール 優勝候補イラン、ミサイル不発で自滅

アジア杯2019・UAE大会、決勝は日本とカタールの組合せになった。準決勝、日本はイランを3-0で、カタールは開催国UAEを4-0とくだした。2試合とも大差の結果となった。

荒れた準決勝2試合

準決勝2試合が大差の結果に終わったことに加え、試合終了間際、前者ではイラン選手が日本選手を突き飛ばしたことから両チームが小競り合いを演じ、後者では、負けがほぼ確定したUAEの選手がカタールの選手を肘打ちしてレッドカードで退場と、準決勝2試合とも混乱した幕切れとなった。

敗色濃厚となったチームがファウル等の非紳士的プレーを行うのはアジアにおける大会ではしばしば起こる。本大会では、開催国UAEがカタールと政治的対立関係にあることから、スタジアムはキックオフ前から異様な雰囲気に包まれていた。UAEが失点したシーン直後にUAEサポーターがカタール選手にモノを投げ込み、その後もUAEサポーターの見苦しい行為がやまず、なんとも後味の悪い試合となった。

イランは自滅で日本に大差の敗北

アジア最強と謳われたイランだが、日本に大差で敗れた。この結果は筆者にとって、意外だった。本大会、順風満帆で勝ち上がってきたイラン、守備も鉄壁に近く、与えた得点はなし。一方の日本は予選リーグから薄氷を踏む勝利で勝ち上がったばかりか、準々決勝は格下相手のベトナムにてこずり1-0の辛勝だった。

イランの敗因は、日本を舐めてかかったこと。前半、そして後半開始から10分までのあいだ、イランは日本を圧倒していた。ロングボールの攻撃は得点に結びつかなかったが、フィジカルで日本を圧倒し、イランの得点は時間の問題かと思われた。

イランDFの勘違い

イランにとって悪夢が訪れたのは56分、日本がイラン陣内ペナルティーエリア(PE)内に攻め込んだ瞬間からだった。PE付近で日本の南野がイランの選手との接触プレーで倒れた。イランDFは南野のシミュレーションだと主審に猛抗議し、南野から目を離した。南野はタッチライン際に転がったボールを追いかけ追いつき、フリーで狙いすましたような絶妙なクロスをあげた。それをゴール前に走り込んでいた大迫が頭で仕留めた。イランDFは大迫につききれず、ほぼ大迫をフリーにしてしまった。主審への抗議でゴール前を空けたイランDF痛恨のミスだ。

イラン選手は主審の笛に不信感を抱き続けていた

この得点シーンに至るまで、イランは主審のジャッジに不満を露わにしていた。主審のジャッジがことさら、日本寄りというわけではなかったが、イラン選手と価値観が異なったようだ。南野が倒れたシーンについては、南野のシミュレーションをとる主審もいただろうし、とらない者もいただろう。それだけの話だ。イランDFが抗議に夢中になっているあいだ、ボールを追いかけ、大迫にクロスを上げた南野の執念が勝負を分けた。

日本にとって喜ばしいVAR判定

イランにとって不運が続く。67分、日本選手のPE内進出を阻もうと守備に入ったイランDFが滑って手をついたところに南野のパスが当たり、VAR判定の結果、日本がPKを得た。このPK判定も微妙。スロービデオを見ると、確かにイランDFの上腕にボールが当たっているが、故意ではない。イランDFがピッチに手をついたときにボールが偶然、飛んできたかたちだ。VARを見た主審がPK判定したのは、日本にとってラッキーだった。

イランにとって0-1で後半が進めば、同点、逆転の目はもちろんあっただろう。しかし、後半開始57分~67分のイランにとって不本意なダブルパンチは、致命的だった。失点の仕方が悪すぎた。主審との相性の悪さ、油断から失った本大会初失点のショック、続くVARによるPK判定による失点と、イラン選手にとって悪夢のような10分だった。

日本がイランDFを完全に崩した結果での得点でない。そのことが余計に、イラン選手の焦燥感、不信感を深め、戦闘意欲を喪失させていった。この試合も日本にツキがあった。このような流れは、ワールドカップやアジアカップのような短期決戦で優勝するための重要な要素だ。

結論をいえば、本大会優勝候補のイランに日本が大差で勝利したからといって、得点差ほど実力差があるわけではない。ボタンの掛け違いが90分経過して、大きな得点差に昇華したのだ。日本は“勝って兜の緒を締めよ”と心したほうがよい。

カタールは冷静なスナイパー、決勝は2-0でカタール勝利か

カタールは異様なスタジアムの雰囲気の中、開催国UAEに準決勝で完勝した。スタジアムの興奮やペットボトルはもとより靴が投げられるような状況の中、冷静沈着だった。試合終了間際のUAE選手の暴力行為にも動じなかった。彼らはよく訓練されていて、精神的にタフ。精巧に組み上げられた機械のようなプレーをする。

日本の勝機は、彼らが構築してきたメカニズムを狂わせることで、見いだされるのではないか。決勝は、フィジカル、スピードでカタール、メンタル、技術で互角、経験で日本が有利だと判断する。

実力は両者ほぼ互角。ノックアウトステージにおいて試合を決定する不確定な要素としては、VAR判定を含めたジャッジ、セットプレー、ミスだろうか。決勝は日本時間今夜23時、筆者の予想は、日本がツキを使い果たし、カタールが2-0で勝つ。



2019年1月27日日曜日

優勝候補、韓国の8強どまりは意外

アジア杯2019、筆者が優勝と予想していた韓国がカタールに負け、前回優勝国のオーストラリアが開催国UAEに負け、優勝候補の一角と目された2チームが中東勢によりベスト4進出を拒まれた。

韓国の戦力はアジアナンバーワンだと思われたが・・・

大会前、筆者は韓国の戦力はアジアで群を抜いていると思っていた。ベテランのキ・ソンヨン(ニューカッスル)、脂がのり切っているソン・フンミン(トッテナム)と、イングランド・プレミアリーグでレギュラーをはる2選手に加え、ファン・ヒチャン( ブンデスリーガ・ハンブルガーSV)ほか、欧州でプレーする選手を複数擁する韓国代表は現時点でアジア最強だと思っていた。

予選リーグではチームとしてのまとまりが見られず、攻撃のかたちが見いだせない試合が続いたが、グループCを3連勝で首位通過、貫録を見せた。危険信号が灯ったのがラウンド16のバーレーン戦。延長までもつれこんでの辛勝だった。やっぱりうまくいっていないのか、と思いつつも、だんだんと調子を上げてくるだろうと考えていた矢先の敗退だった。ベスト8をかけたカタールとの試合では、スピードある攻撃が見られず、相手の堅い守備に決定機は少なく、カタールの一発に泣いた。

ポゼッション重視のベント監督は時代遅れ

韓国の敗因としては、キ・ソンヨンの負傷離脱、3試合目から合流したソン・フンミンの過労による調整不足などが挙げられているが、代表監督のベント(ポルトガル)の指導、采配の責任を追及する声が韓国国内で強まっているようだ。

ベントの目指すサッカーはポゼッション重視。そのため、韓国の伝統的強みとされる速さ、力強さが消えてしまった。チーム全体に停滞感がひろがり、韓国の特徴である闘志あふれるプレー、たとえば球際の強さ、深いタックル、速いサイド攻撃、ペナルティーエリア内での反応の速さ…が影をひそめてしまった。

ベントが代表監督に就任して以来、韓国は負けなしだったらしいが、日本代表と同様、親善試合の結果はあてにならない。親善試合では相手の状態を考慮し、勝敗ではなくサッカーの質をしっかり見極めないと、公式戦で取り返しのつかない結果に終わる。代表監督の評価については、韓国代表で起きたことを日本も他山の石とすべきだ。韓国はベントを躊躇なく解任できるから、2022に向けてはよかったかもしれない。

ポゼッションサッカーは堅守に対応できない

今日の世界のサッカー界におけるトレンドは、W杯ロシア大会が示した堅守速攻、フィジカル重視で変わっていない。本大会における中東勢を中心とした各国の台頭は、堅守速攻、とりわけ規律の高い守備、相手が守備体形をつくる前にゴール前に攻め込む速攻を武器とするチームが増えたことによる。

堅守速攻の土台となるのは強いフィジカル。韓国のエース、ソン・フンミンが精彩を欠いたのは、年始のイングランド、プレミアリーグの過密日程による疲労からだと思われる。しかし、代表戦ではそのことは理由にならない。エースがコンディション不良ならば、代替選手がその穴を埋めなければならないし、代表監督は調整期間を設けるような選手起用を心掛けなければいけない。

韓国代表が持ち前の強いフィジカルを生かしたサッカーを捨ててしまえば、相手は脅威を感じない。韓国は原点に帰るべきだった。さて、日本はどうなるのだろうか。

2019年1月25日金曜日

森保ジャパンに未来なし――ベトナム戦は悲惨な勝利

ベスト4を賭けた日本―ベトナムは日本が1-0で辛勝した。同組のイランが中国に勝ったので、日本はイランと準決勝で相まみれる。

まだツキがある日本代表

ベトナムの大応援団
日本に惜敗したベトナムは東南アジア王者。成長著しく、予選リーグ3位ながらノックアウトステージ(NOS)に勝ち上がり、ヨルダンをPK戦で破った。当然、勢いに乗っている。この試合、日本にとって予断は許されないと言われていたものの、ここまで日本が苦しむとは思っていなかった。

日本の決勝点はVAR(ビデオアシスタントレフリー)によるPK獲得によるもの。このPK判定について、各国で議論があったという。VARからの確認要請を受けて主審がビデオを見たとしても、堂安の転倒をファウルとみなしてPKをとる主審とそうでない主審がいたにちがいない。日本はまたまた幸運に恵まれた。既報のとおり、日本は吉田の先制得点がVARで取消しになっていたから、なんともすっきりしない勝ちだった。

この日の日本代表は試合には勝ったものの、内容は相変わらず悪い。NOSの日本の対戦相手、サウジアラビア、ベトナムにしてみれば、「相撲に勝って、勝負に負けた」と言いたくなるに違いない。

ベトナムの戦術に簡単にはまった森保ジャパン

日本がこの試合苦戦した要因の第一は、日本がベトナムの術中にはまっていた点。ベトナムは日本のパスコースを読みきっていて、ことごとく遮断した。たいへんな運動量だった。森保ジャパンはベトナムの作戦に対処できなかったが、ベトナムが納得できないVARで失点した後、彼らの足が止まってから、やっと、パスがとおりだし、前線も機能し出した。それでも、幸運なPKによる1点にとどまった。つまり、90分間を通して、日本がベトナムを完全に崩し、クリーンシュートを放ったシーンは一度もなかった。堂安の強引さが功を奏したまで。いってみれば個人プレーの結果にすぎない。フィジカルの強い対戦相手ではまずもって通用しない。

残念だが北川は代表レベルに達していない

相手がパスに対して労を惜しまず遮断してくるのなら、ワントップに当てる作戦もあった。ところが日本のワントップ(CF)として先発した北川が起点として機能しない。筆者は北川が代表に選ばれ、大迫の控えで試合に出る理由がわからない。北川の技術、闘争心はまだまだ低レベル。もっと練習してほしい。

CFの大迫に次ぐ二番手は武藤だが、彼の欠陥については前回の拙Blogで詳論したので繰り返さない。森保ジャパンのワントップは人材難だ。

森保ジャパンの最弱点はGK

森保ジャパンにおいて、結果に現れないが最も心配なウイークポイントはGK。正GKは権田らしいが、とにかく判断力が悪い。フィジカル、キャッチング、高さ、反応のレベルはJリーグの並みクラス。対戦相手ベトナムのGK、ダン・バン・ラムに比べて権田の技術、フィジカルが数段落ちることはだれの目から見ても明らかだった。日本代表のGKこそ筆者が最も心配しているポジションだ。

森保ジャパンの弱点整理

ここまでの5試合で露呈した森保ジャパンの弱点は以下のとおり。親善試合ではわからなかったが、公式戦だとはっきりする。
  • ワントップ=人材難
  • 二列目=攻撃の創造性の欠如、連携、有機性、構築力がなく個人プレーばかり
  • GK=フィジカル、判断力が低い。人材難で、もっとも心配なポジション
  • 代表監督=力量不足(情報力、指導力、サッカー観、采配の未熟さ、戦術の柔軟性の欠如…)
アジア杯は結果か内容か

このアジェンダは不毛。アジアのサッカーはいま、急速に発展しつつある。視点を広げてアジアのサッカーを地域別にみると以下のとおりとなろう。

  1. 急速に台頭する東南アジア、
  2. 資金力豊富な中国、
  3. 独特の「サッカー王国」を築く湾岸、中東諸国、
  4. フィジカル面で欧州に引けを劣らないイラン及びオーストラリア、
  5. 潜在能力の高い中央アジア、
  6. 飛躍が期待される西アジア(インド、パキスタン、ネパール、ブータン…)
  7. そして②の中国を含めた、日本、韓国、北朝鮮、台湾で構成される東アジア

そのなかにあって、イラン、日本、韓国、オーストラリア、サウジアラビアが強豪国だった。ところが、本大会においては唯一、イランだけが抜群の強さをみせているものの、日本、韓国、オーストラリアが停滞している。日本に惜敗したサウジアラビアは、あまり変化がない。

一方、前出の全地域が急速に力をつけてきたから、強豪国といわれた5カ国との差が一気に縮まった。一般論として、世界のスポーツのレベルは年々上がっている。上位が停滞すれば、下位にひっくり返される。2019アジア杯はそのような現実を目の当たりにした感がある。

冒頭のアジェンダに対しては、日本はこれからもアジアで絶対的な強さを誇らなければだめ、という解答しかない。内容的にも結果的にも、他国を圧倒しなければ、世界に追いつけない。日本が停滞すれば、アジアから見くだされ、世界で通用しない代表チームになってしまう。後退はもちろん、停滞すら許されない。日本が森保監督のままガラパゴス化し、停滞すれば、全アジア地域との差が縮まるどころか、逆転されるのは時間の問題となる。

森保が代表監督として的確でない理由

森保が代表監督としてなぜ、適正を欠くのかといえば、彼がJリーグというローカルなクラブチームの監督の経験しかないから。森保が少なくとも他国のナショナルチームを指揮した経験があっての日本代表監督就任ならば、適職の可能性はあった。それすらないのだから、悪いのは森保ではなく、任命者ということになる。

レベルの低い国の代表チームが外国人監督を招聘する理由は、代表監督を専門職とする者がもつ視野の広さ、引き出しの多さを買ってのこと。彼らは世界中を渡り歩き、異なる言語、文化、習慣、宗教等を乗り越えながら、受託した代表チームを指導する経験をもっている。世界のサッカートレンドに敏感な彼らは、契約先固有の国民性・フィジカル・世界観と、世界のサッカートレンドを融合し、代表チームを強化するスキルを持っている。

直近の事例でいえば、世界の有能な代表監督たちは、2018W杯ロシア大会当時の世界のトレンドが堅守速攻であることを認識し、それまでのポゼッションサッカーに見切りをつけていた。日本サッカー界に向けて、2018ロシア大会開催よりもずっと前から「フィジカル重視」の発言を行っていたのは、管見の限りだが、元日本代表監督のオシムだったと記憶する。そしてロシア大会は、オシムの言葉どおりのサッカーが展開された。ことほどさように、サッカー後進国にとって、代表監督を専門職とする者の存在は、世界のサッカー潮流を知るための潜望鏡のようなものなのだ。

準決勝、森保が目指すサッカーを明確に示してほしい

森保日本代表監督が目指し、また、理想とするサッカーはどのようなものなのか。世界と合い渉れると(思い描く)日本代表のサッカースタイルはどのようなものなのか。彼は代表監督として、代表ファンにどのような言葉でそれを発信し、日本代表チームに意識づけし、代表選手のプレーに浸透させているのか。このことを次戦イランとの試合で、明確に示してほしい。それが示せなければ、森保ジャパンに未来なし――と断言できる。

2019年1月23日水曜日

代表史上、最も醜悪な勝利――アジア杯KOステージ、日本、サウジに辛勝

サッカーアジア杯UAE大会、日本―サウジアラビアは日本が1-0で勝利し、ベスト8入りを果たした。ベスト8は日本を含めたアジアの4強(イラン、オーストラリア、韓国)、そして、ベトナム(次戦日本)、開催国UAE、カタール、中国に決まった。

いまの日本代表は弱い

さて、サウジ戦、日本の勝利に喜んでいる人は少ないだろう。むしろ、日本の弱さをはっきりと認識したと思う。日本は予選リーグ3連勝で1位通過、そしてノックアウトステージの初戦、ベスト8を賭けた難敵サウジアラビア戦に勝ったのだから、記録の上では順調なようにみえる。

ほんとうだろうか。筆者は拙Blogにおいて、本大会における日本代表のサッカーに警鐘を鳴らしてきた。ここまでの日本代表のサッカーは危機的状況にあると。そのことをサウジ戦で確信できた。

サウジ戦のスタッツをみれば一目瞭然、ほぼサウジにボールを支配され、日本は攻撃のかたちを一度たりともつくれなかった。日本は自陣のハーフコートに押し込まれ、まるで守備の練習を見ているようだった。

日本が上げた決勝点は、前半20分、コーナーキックから日本のCBのヘッディングによるもの。それ以外、日本はほぼ試合時間のすべてを自陣に立て籠もり、守備に終始した。もちろん、サッカーにおいて、このような試合が発生することは承知している。日本より実力がはるかに上回るブラジル、フランスといった強豪国に対して、弱小国である日本が取らざるを得ない選択として。

日本の相手は難敵とはいえ、FIFAランキングで日本を下回るサウジアラビアである。そればかりではない。筆者が残念に思うのは、日本が虎の子の1点を戦術的に守り切ろうとしたとは思えないことである。日本が先取点を上げなくとも、日本はサウジに終始攻撃されていたであろうことは明白なのである。つまり、日本は成り行きとして押し込まれ、守備しかできなかった。だから、この試合は、日本代表史上、もっとも醜悪な勝利だと筆者は考える。

いまだ調子があがらない攻撃陣

すでに以前の拙Blogに記したとおり、本大会における日本代表の調子は悪い。とりわけ攻撃陣4選手は最悪である。サウジ戦のワントップ武藤は、相手DFとの接触プレーでことごとく手を使ってファウルをとられ、攻撃の芽を摘んでいた。主審イルマトフは手を使った接触プレーのすべてを公平にファウルにとった。だから、日本代表が狙われたわけではない。

2列目の堂安、南野、原口にいたっては、自らがフィニッシュを狙う動きばかりで、彼らが連動して攻撃を仕掛けるようなアクションがみられない。それ以外は守備要員といったありさま。後方及びサイドから、攻撃に転じられるような有効なパス等が彼らに供給されない。攻撃の基点が皆無であり、攻撃を構築するイマジネーションがない。W杯ロシア大会で見せた香川、乾、長友でみせたような創造性がない。

堅守はそれで結構なことだが、堅守から速攻がないから、相手にキープを許してしまう。相手のサウジに決定力がなかったから完封できたものの、このような試合が続くようであれば、チームの成長はない。

「自分たちのサッカーをやるだけ」はどこへいったのか

アジア杯を通じて日本代表はなにを獲得したかったのか。言うまでもなくそれは優勝である。優勝するためには「勝利」が最優先だという理屈は明白である。このような大会では、勝利し続けなければ、若い選手に経験を積ませることもできないし、チームの戦術の幅を広げることもできない。だから勝つための手段を選ぶ。ところが、である、これまで日本代表はなんと言ってきたのか。日本代表選手の主力たちは、W杯を前にして、ことごとく「自分たちのサッカーをする」と言ってきたのではなかったのか。そうすれば勝てるとも…

森保ジャパンは「自分たちのサッカー」のあるべき姿をもっていない。試合の成り行きで選手がやみくもに動きまわり、ここまでのところ、各個のバラバラなアクションの積み上げが結果として成功してきたにすぎない。それが、予選リーグ3連勝、ノックアウトステージ1勝をあげたにすぎない。しかもそれらの勝利は、どれも「幸運」なものばかりである。ツキも実力のうちとは言われるけれど、森保が監督として、日本代表の理想とするサッカーを見せるべく選手を動かさなければ、また、選手が必死で戦い抜かなければ、勝利の女神は日本チームから去ってゆく。

いまの日本代表の実力はアジアで6番手

本大会のここまでの試合を見た筆者の印象からすると、現時点の日本代表の力は、韓国→イラン→オーストラリア→サウジアラビア→UAE→ウズベキスタン、に次ぐ程度だと思われる。もしかすると、中国より弱いかもしれない。日本はサウジアラビア、ウズベキスタンに勝ったけれど、内容では劣っている。

森保ジャパンがこの先、ホームの親善試合で勝ち続けたとしても、W杯2020カタール大会予選では苦戦するし、アジア予選が突破できたとしても、カタールW杯でベスト16入りするのは難しかろう。結論は今回も同じ、狭隘なナショナリズムに拘って日本人(森保)監督に固執することはまちがっている。

2019年1月19日土曜日

George生誕祭

根津のBar Hidamariのオーナー、Georgeさんの生誕祭とやらでお店を訪れたものの超満席で入れず。

サービス精神旺盛なGeorgeさん、わざわざお店の外にでてきて、お姿を見せてくれました。ゴージャス!






2019年1月18日金曜日

つくられた横綱(稀勢の里)の悲劇


大相撲の横綱、稀勢の里が引退した。テレビを筆頭としたメディアは、このニュースをトップで伝えた。ニュース番組、情報番組、ワイドショー等ではかなりの時間を「稀勢の里引退」に割いた。筆者は大相撲をスポーツだと思っていないので、メディアの格別の反応に驚いた。それほどのことなのだろうか。厚労省の統計不正、JOC竹田会長の贈賄疑惑、辺野古をめぐる県民投票・・・政権にとって“不都合な真実”の目くらましかと。

大相撲は伝統芸能、スポーツではない

大相撲がスポーツでないことについては拙Blogで何度も書いた。繰り返せば、大相撲とは、伝統芸能の興行なのだ。だからといって、力士が弱いわけではない。プロレスラーが常人に比して著しく強いのと同様、力士も強い。彼らは稽古に励み、肉体を極限まで強化する。

その実力は稽古場で計られ、各力士のおおよそのレベルが非公式に査定される。角界と呼ばれる大相撲業界の内側で各力士の実力のほどが認識される。本場所、真剣勝負で戦った結果が公式記録だ。白星、黒星。その結果、トップに上り詰めた者が横綱の地位を得る。

この過程はスポーツだが、本場所の公式記録が必ずしも真剣勝負の結果を反映していない、というのが筆者の推測だ。人気が出そうな力士を番付上位にあげる力学が働いているのではないかと。

スター性のある力士が幕内にいなければ、興行としてマイナスだ。近年、ハワイ、モンゴル出身の力士が横綱の地位を占めた結果、興行に悪い影響が出た。そこで、日本人横綱を、と稀勢の里は横綱になった。角界幹部及び全力士が、“稀勢の里は横綱”で合意した。

「奇跡の逆転優勝」を信じるか信じないか

稀勢の里のピークは、横綱としての初の場所となった2017年3月(春)場所。そのときの状況を、Wikipediaで参照してみる。
(横綱・稀勢の里は)初日から12連勝と好調であったが、13日目に日馬富士に寄り倒された際に左肩を負傷。14日目の鶴竜戦は一方的に寄り切られ、この時点1敗で並んでいた照ノ富士に逆転優勝を許してしまう可能性が高まった。
千秋楽、稀勢の里は、その左の二の腕が内出血で大きく黒ずむほどけがが悪化している中で、優勝争い単独トップの照ノ富士との直接対決を迎える。優勝決定戦と合わせて2連勝することが必要な稀勢の里の優勝はほぼ無いと思われたが、本割で左への変化から最後は突き落としで勝利、引き続いての優勝決定戦では、もろ差しを許して土俵際まで押されたが、体を入れ替えての一発逆転の小手投げが決まって勝利し、奇跡的な逆転優勝を決めた。
照ノ富士との勝負はいまでも語り草になっていて、奇跡の逆転優勝として相撲ファンの記憶に残っている。稀勢の里の代名詞でもある。

しかし、筆者は“奇跡の逆転優勝”に疑念を抱いている。稀勢の里のケガは尋常ではなかった。大胸筋の筋断裂という、大ケガだった。大胸筋を痛めれば、まず、腕が上がらなくなる。痛みをこらえて無理にあげたとしても、力が出ない。筋断裂ならば余計だ。それでも稀勢の里は勝った。

この取組は八百長として仕組まれたものではない。おそらく、対戦相手が忖度したのだと思う。相撲界繁栄のため、「優勝」を稀勢の里に譲った、と筆者は考えている。

「奇跡」後に厳しい現実がやってくる

奇跡は、稀勢の里に2度は訪れなかった。周囲の忖度もここまでだった。彼は後遺症に悩まされ、以降、休場が続いた。横綱昇進後の稀勢の里の成績は36勝36敗97休、2017年5月の夏場所から8場所連続で休場。年6場所制となった1983年以降のワースト記録。さらに昨年11月の九州場所で初日から4連敗、今年の初場所で初日から3連敗を喫して、昨年9月の秋場所千秋楽からは8連敗となった。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降のワースト記録を更新した。

それでも、2018年秋場所は、10勝5敗で15日間務めあげた場所もあった。だが、筆者はこの場所の成績が怪しいと思っている。このことは後述する。

稀勢の里は「史上最弱」横綱

公式記録が物語るように、稀勢の里は、「史上最弱横綱」と呼ばれて不思議ではない。以下、稀勢の里の横綱昇進後の場所ごとの成績をみておこう。

・2017
春場所=13勝2敗(優勝)、夏場所=6勝5敗4休、名古屋場所=2勝4敗9休、秋場所=全休、九州場所=4勝6敗5休
・2018
初場所=1勝5敗9休、春場所=全休、夏場所=全休、名古屋場所=全休、秋場所=10勝5敗、九州場所0勝5敗10休
・2019
初場所=0勝4敗-引退

なんとも無残な成績だ。ところで、不自然なのが2018年秋場所の10勝5敗ではなかろうか。推測だが、周囲の引退勧告を鎮めるため、角界が時間稼ぎをしたのではないか。勝敗は他の力士の忖度の結果だろう。稀勢の里の復調を待ったのではないか。

「奇跡」は2001年にも起こっている(貴乃花の逆転優勝)

本割で負傷して、決定戦で逆転優勝するという「奇跡の優勝」のパターンは、稀勢の里の場合だけではない。なんと、あの貴乃花も同じような「奇跡の優勝」をはたしていた。そして、その後、低迷して引退するという稀勢の里と似たような進路を辿った。そのときの貴乃花の状況をWikipediaで再現してみよう。
(横綱・貴乃花は2001年)、5月(夏)場所初日から13連勝して完全無敵の強さだった。しかし14日目の武双山戦で土俵際での巻き落としを喰らって、右膝半月板を損傷する大けがを負った。もはや立つことも困難なほどの重傷であり、本来休場するべきところであった。二子山親方ら関係者も休場するよう貴乃花に勧めたが、幕内優勝が掛かっていたため、周囲の休場勧告を振り切り、翌日の千秋楽は無理矢理強行出場した。千秋楽はテーピングをせずに、横綱土俵入りを披露した。しかし本割りの仕切り最中にすら右膝を引き摺るような仕草があり、勝負にならないことは明らかであった。その悲惨な状況に審判部として土俵下に座る九重は仕切りの最中にも「貴乃花、痛かったらやめろ!」と忠告したほどである。予想通り千秋楽結びの一番の武蔵丸戦では、武蔵丸の立合いの変化に全くついて行けず一瞬で勝負がつく様な敗退で武蔵丸と相星となった。
続く優勝決定戦は誰もが武蔵丸の勝利を確信せざるを得なかったが、大方の予想を覆し、武蔵丸を豪快な上手投げで破った。勝利を決めた直後の鬼の形相と奇跡的な優勝に小泉純一郎は表彰式で「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!!おめでとう!!!」と貴乃花を賞賛した。後世相撲史に語り継がれる大一番となった。貴乃花が怪我を押して出場した背景には「休場すれば本割、優勝決定戦と不戦勝で武蔵丸が優勝をさらう史上初の事態になった」という状況があり、この優勝の際のスポーツ新聞の記事で貴乃花は「横綱としてというより、1人の力士としてやろうと思った。ひざがダメになったらという不安?そうなったらそうなったときですから」と言っていた。
この「奇跡の逆転優勝」を境に貴乃花はケガや体調不良に悩まされるようになる。そして、2001年7月(名古屋)場所から2002年7月(名古屋)場所まで休場。次の9月(秋)場所に12勝3敗の成績を残すも、2002年11月(九州)場所を休場、そして2003年の1月(初)場所、4勝3敗1休の成績をもって引退している。

貴乃花と稀勢の里の引退パターンはウリフタツ

貴乃花、稀勢の里、両者の共通点は、①場所中大ケガを追いながら、優勝争いをしていた力士に「奇跡的に勝利」し優勝する、②奇跡の優勝後、休場を続ける、③休場明けの場所でそれなりの成績を残す、④それなりの成績を残したその次の場所から再び休場を繰り返す、⑤休場明けに再度登場した場所で負け続け、引退に至る――という、①~⑤のプロセスが寸分たがわず同一だということだ。場所中のケガ→強行出場→相手の忖度→奇跡の優勝→故障休場→復活→故障休場→再々登場→大負け・引退というパターンだ。

大相撲は興行である

冒頭に筆者の大相撲に係る見解を開陳したとおり、「奇跡の逆転優勝」も角界の管理者、演技者が共同で仕込んだ物語にすぎない。対戦相手同士が阿吽の呼吸で感じ合い、勝負を演じた結果だろう。だからこれを八百長とは呼ばない。

それを「名勝負」として受け止めるナイーブ(うぶ)なファンや愛好家がいる限り、大相撲の「名場面」がこの先、再現され続けられるだろう。そのことは悪いことではない。江戸時代に確立された歌舞伎が今日まで愛され続けられているように、大相撲もこの先、いつまでも愛され続けられることだろう。



2019年1月16日水曜日

森保ジャパンは危険水域に

サッカーW杯ロシア大会(2018)終了後に発足した日本代表(森保ジャパン)が、アジア杯(UAE大会)で苦戦している。予選2試合で勝点6をあげ、早々と決勝トーナメント進出を決めたが、内容が悪すぎる。格下相手の予選リーグ、初戦のトルクメニスタン戦3-2、第2試合オマーン戦1-0と、いずれも辛勝。

とりわけオマーン戦では、主審の誤審でPKを得た1得点のみ。そのうえ、ペナルティーエリア内の長友のハンドをこれまた主審が見逃すという2度の幸運に恵まれ、なんとか勝ちを拾った。ビデオ判定があったら、日本が0-1で負けていた可能性も高かった。

選手は調整不足、監督は力不足、闘争心はゼロ

主審の判定に泣かされることもあるし、その反対もあるから、オマーン戦の結果はいい。それよりもなによりも、アジア杯における日本代表チームの状態が悪すぎる。第一に選手のコンディションの悪さ、第二に闘争心が感じられないこと、第三が指揮官の資質、能力不足の露呈――と、内容は極めて深刻。森保には選手を統率する力がない。モチベーターの役割すら果たしていないようにみえる。試合中の指示が不明確なのがうかがえるし、試合前の戦術の徹底がなされておらず、相手に自軍がなにを武器に、いかに戦うか――が理解されていないまま、選手が試合に入っている感が否めない。

日本国内における親善試合でいい結果を出したものだから、日本のメディアが絶賛した森保ジャパンだが、公式戦では相手が思うようにやらせてくれない。その分、内容の乏しい試合を続けている。具体的には、攻撃面では、選手が個人プレーに走りすぎ、コンビネーションが絶無。2列目の堂安、南野、原口が「個」について誤解している感があり、仲間と確実に得点につながるような有機的アクションの構築が目指されていない。

ロシア大会代表を凌ぐ人材ゼロ

それだけではない。中島が欠場した今大会、魅力的なニュースターも現れていない。まず2018年ロシア大会で活躍した大迫を押しのけるようなCFが出ていない。大迫が欠場したオマーン戦でそのことが証明された。

サイドバック(SB)も低調。右SBの酒井もキレがなく、右サイドからの攻撃の形ができていない。酒井に代わる人材もいない。左SBのベテラン長友が相変わらず豊富な運動量を見せつけているが、彼を追い越す人材が不在なことの逆証明。森保ジャパンにおいて、両SBの人材不足は明らか。SBに関しては、お先真っ暗闇である。中盤の柴崎もプレーメークができていない。スペインリーグで試合には出ていないのだから、彼のポジションを奪う人材が出てこなければいけない。

守備陣では、吉田とコンビを組むCBの人材が発掘できていないまま、大会に来てしまった感がある。さらに深刻なのがGK。権田が連続出場したが、高さ、判断力、キャッチがおぼつかない。トルクメニスタン戦で相手の先制ゴールとなったミドルシュートにほぼ無反応というのはさびしい限り。

このままなら、日本代表のガラパゴス化が進むばかり

森保が決勝トーナメントでこのチーム状態を建て直せなければ、協会は監督更迭のプログラムに着手しなければなるまい。代表監督とは、協会が「育てる」ような職務ではない。日本人だから日本代表監督という論法の誤りは、引退した日本人横綱・稀勢の里の事例が示すとおり。このままなら、日本代表のガラパゴス化がますます進行する。

2019年1月9日水曜日

お次は長野か!読売の不可解プロテクト外し

FAで広島から読売に移籍した丸佳浩外野手の人的補償が長野久義外野手(34)と決まった。先の内海哲也投手(36)に次ぐ連続の驚きだ。まさかまさかである。筆者の予想は左のワンポイント戸根千明投手(26)だったから、これまた大外れ。

相次いだ「ドラフト破り」選手のプロテクト外し

このたびの内海、長野の人的補償による放出には共通点がある。内海は2002年ドラフトでオリックスの指名を受けたが拒否、東京ガスに入社して一浪の末、翌年の自由枠にて読売に入団した。長野は2006年ドラフト(日本ハムからの指名)、2007年ドラフト(千葉ロッテからの指名)を拒否して二浪、2008年ドラフトで読売(の単独指名により)に入団した。つまり、内海、長野の共通点は、2人とも「ドラフト破り」の過去を持っているということだ。このことは、「巨人入り」を熱望して浪人までした選手をあっさりと、プロテクトから外したことを意味する。

読売の「ドラフト破り」は江川卓を初代にして、球界に黒歴史を刻んできた。その江川にはコーチ・監督の声がかからず、内海、長野がFAの人的補償で放出されたとなれば、読売が「ドラフト破り」の黒歴史の清算を図っているとも考えられる。大新聞社を親会社とするプロ野球球団がルール破りの歴史をもつということは、よろしくない。もし読売が過去の清算に乗り出したとするならば、「ドラフト破り」で読売に入団した現「エース」、菅野智之投手もいずれは放出されることになるのだろうか――

もちろん、筆者のこの「推論」は皮肉でありジョーク。読売グループに良心はない。「読売巨人軍」は、常勝軍団、球界の盟主、紳士たれ・・・らしいが、読売新聞の拡販を使命とした、時代遅れのスポーツ媒体にすぎない。

原辰徳(出戻り)監督の決定事項

内海、長野のプロテクト外しの意図はなにか――複数のスポーツコメンテーターがこのテーマに取組んでいて、色々な見解を発表しているが、管見の限り、しっくりしない。いうまでもなく、当事者である読売球団がプロテクトを外した選手名を公表するわけがない。だから真相はわからない。

ただいえるのは、監督に復帰した原辰徳の決定によるということだけだ。原が監督に復帰したと同時に、球団GMを兼ねることが報道されており、そのとおり、前GMの鹿取義隆が読売を去っている。つまり、内海、長野のプロテクト外しを決めたのは原辰徳だということ。

若手投手放出は読売のトラウマ

読売は近年、FAによる人的補償のみならず、トレード等による若手投手放出でミスを重ねている。その代表例が一岡竜司投手(2013年)のプロテクト外しだ。この件は先の拙blogでも書いたし、多くの報道があるので繰り返さない。

一岡に次いでFAの人的補償で他球団に移籍した結果活躍したのが、2017年、山口俊投手(31)の人的補償でDeNAに移籍した平良拳太郎投手(23)だ。平良は読売に在籍した2014~2016年、一軍登板1試合で1敗の成績だったが、DeNA移籍2年目、先発13試合で5勝3敗の実績を残し、2018年にはローテーション入りが確実視されている。

そればかりではない。2016年にトレードで日本ハムに移籍した公文克彦投手(26)も移籍先で活躍している。公文の読売在籍中(2013~2016)の一軍成績は14年に3試合登板、3イニング、16年に12試合登板で、3年間通算、勝利、ホールド等0だったのだが、日本ハムに移籍した途端、2017年には41試合登板、3ホールド、18年には57試合登板、11ホールドの実績を残している。

読売は同球団で実績の上がらなかった若手3投手(一岡、平良、公文)を放出したが、3投手とも移籍先で頭角を現したという次第。これら3事例から、読売には、若手投手の素質を見抜く力がなく、育成もできなかったことがわかる。読売の指導者(とりわけ投手コーチ)の無能ぶりを如実に示している。

原辰徳の編成能力に疑問

読売が内海、長野のベテランをプロテクトから外した一方で、中島宏之野手(36)及び岩隈久志投手(37)を獲得したことが話題になっている。中島は米国球団経験者だが、MLBに昇格していない。岩隈はMLBで実績を残したが、故障でほぼ2シーズン登板していない。つまり、内海、長野の放出が即ち若返りには通じていない。さらに不可解なのが、中井大介内野手(29)、廖任磊投手(25)を自由契約に、橋本到外野手(28)を金銭で楽天にトレードしたこと。中井はDeNA、廖は西武が獲得した。
(※なお、辻東倫内野手(24)が引退しているが、その理由は不明。致命的な故障があったのかもしれないので例外とする。)

2019シーズン、中井、廖、橋本が活躍し、中島、岩隈がダメだったら、原辰徳の編成能力が疑われて当然だろう。

優勝すれば、すべて忘れ去られる

丸、炭谷、中島、岩隈が仮に2019シーズン、鳴かず飛ばずであったとしても、他の選手の活躍で読売が優勝すれば、“原辰徳の編成能力がどうの、育成方法がどうの・・・”という批判は忘れ去られる。他球団に移籍した内海、長野、中井、廖がそれなりに活躍しようが、大した話題にはなるまい。それが「巨人」中心でまわり続ける、日本のプロ野球界の実態であり、スポーツメディアのスタンスなのだ。

Jackがきた

UK音楽界(Team Buggドラマーなど)で活躍中のJack Athertonが遊びに来てくれた。

日本人ミュージシャンとのコラボを模索中で、今年6月ごろまでの長期滞在だという。

彼は大の日本通で、滞在中、歌舞伎、神社、日本の城などを見学しているほか、神道、武士道に強い興味を示している。



2019年1月3日木曜日

Happy New Year 2019

谷中界隈のお正月
加納院(谷中)

諏方神社(西日暮里)

諏方神社

諏方神社

谷中

谷中

2019年1月1日火曜日

Happy New Year 2019

あけましておめでとうございます。

元号の平成が終わる年。

次の年号はわからないが、筆者は昭和、平成、そして✖✖と、天皇三代の時代を生きる気配が濃厚だ。

今年の見通しは暗いものばかり。その元凶は現政権にある。

打倒「安倍内閣」が実現してほしい。


2018年12月31日月曜日

大晦日、今年最後の忘年会

恒例となった、Sさん&Mさん邸における大晦日の忘年会。

筆者にとって、もちろん今年最後の忘年会です。

名酒、おいしいお料理、笑いがたくさんの楽しい夜となりました。