2011年5月23日月曜日

眠り



きょうの東京は寒い。気温が下がっただけではない。震災後、福島原発事故の状況に改善が見られないことが寒さの主因の1つだ。

政府・東電における事故直後の情報隠蔽、指示ミス、連絡ミス等の人災的要素が明るみに出てきている。なにをいまさら、という気がするばかりだが、国会でごちゃごちゃ議論している「政治屋」の姿が醜い。

いま現在、原発事故に係る思想・思考・行動の原点をどこに置くべきかといえば、いうまでもなく、被災者の方々のおかれた境遇だ。地震・津波に襲われ、さらに原発事故で故郷を追われ、いつ帰ることができるかもわからない。そんな人々の心の痛みではないか。

被災者の方々を一日でも早く救済するため、関係者はあらゆる努力を払うべきだ。瑣末な議論はあとにまわし、政府・学界・財界は叡智を結集すべきではないか。

原発事故被災者が、枕を高くして眠ることができるのは、いったい、いつのことなのか。