2017年3月27日月曜日

日本、優位に―W杯、アジア最終予選

サッカーW杯、アジア地区最終予選の天王山とも思われたUAE戦ーー日本が2-0で完勝した。試合前、筆者は相手が初戦黒星を喫した難敵UAEで、ましてアウエー戦、加えてゲームキャプテン長谷部の負傷と、日本にとって心配な材料が揃いすぎていたため、1-1のドローと予想した。ところが、試合結果及び試合内容において、日本の一方的展開である。肩透かしを食らった感じだ。UAEはほとんど日本に抵抗できなかった。日本ってこんなに強かったかしらん。

先発メンバーにおける驚きは、GK川島の起用。川島は所属チームの第三キーパーの序列で、リーグ戦で試合に出場していない。ハリルホジッチ監督によると、中東における経験を買っての起用だと。この起用は、川島が好セーブで同点となるシュートを止めたことが日本完勝のターニングポイントとなったため、ハリルの選手起用が成功したことになる。結果において、ハリルの選手起用を評価しなければなるまい。長友、今野の起用は筆者も予想できたくらいだから、驚きとはいえない。

意外だったのは、UAEの攻撃力に迫力が感じられなかったこと。点取り屋のFWが故障で試合に出られなかったからか。

この勝利(勝点3)で日本は楽になった。ライバル・オーストラリアが勝点3をなかなか上げられない状況に加え、そのオーストラリアとの試合はホームである。最終戦のサウジアラビアとの試合までに、予選通過の目途がついているかもしれない。一方、要注意は、日本がホームで苦戦したイラクである。イラクは祖国が混乱状態にあるなか、オーストラリアとも引き分けている。日本が油断すると、思わぬ結果になりかねない。